ジュディス・バトラーは『なぜ原爆が悪ではないのか』https://www.iwanami.co.jp/book/b515759.html での引用から興味があった。偶然書店で見つけたものから読んでいる。
第四章 生者にとっての悲嘆可能性
この世界はどんな世界か?
-パンデミックの現象学-
ジュディス・バトラー 著,中山徹 訳
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3886
“私の考えでは、非暴力の政治を求める闘争は、命の平等な価値を求める闘争であると同時に、致命的な結果をもたらす論法に抵抗する闘争でもある。ここでいう致命的な論法とは、持続的に人々に不必要なものというレッテルを貼り、命に保護に値しないもの、喪に値しないものというレッテルを貼る(あるいはそうしたレッテルを貼らずにおく)死政治的(ネクロポリティカル)な算定術である。”
“(前略)非暴力とは、個々の暴力行為に反対するだけではなく、死んでもかまわない人々を設定するという方針に立つ暴力的な制度、政策、国家に反対すること、あるいは、人々が監禁状態のなかで死んでいく状況を放置する政策に反対することでもあるからだ。”
#読書
第四章 生者にとっての悲嘆可能性
この世界はどんな世界か?
-パンデミックの現象学-
ジュディス・バトラー 著,中山徹 訳
http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3886
“自分は悲嘆されるに値しないという意識をもって生きることは、自分が不必要な人間集団に属していることを理解することであり、また、基本的なケア制度に無視されるなかで、あるいはその恩恵にあずかれないなかで、自分は見捨てられたと感じることである。この種のメランコリアは、未来が取り除かれたという感覚に内在している。この感覚は、手の届かない医療を得ようとして返済不可能な借金を背負い込んだか、住所不定と不安定収入の状況に置かれたかで、セーフティ・ネットから永久にこぼれ落ちてしまったことに付随するものである。”
“この生が守るに値しないとみなされた場合、この生には価値がないことになるのか。それとも「価値」そのものが、われわれが根本的に疑わなければならない評価基準に乗っ取られているのか。生にはいかなる意味での価値が付与されているのか、また付与されるべきなのか。価値とは、いかなる評価基準になじむものなのか。”
#読書
なぜ原爆が悪ではないのか
アメリカの核意識
宮本ゆき 著
https://www.iwanami.co.jp/book/b515759.html
QT: https://fedibird.com/@takako3599/111301716020305459 [参照]
「○○という属性から女性や子どもを守る」「○○という属性が女性や子どもに危害を加える」に慎重でありたい。
なぜ原爆が悪ではないのか
アメリカの核意識
宮本ゆき 著https://www.iwanami.co.jp/book/b515759.html
QT: https://fedibird.com/@takako3599/111301700649429697 [参照]
排除の現象学
赤坂 憲雄 著
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480081988/
内容紹介
「秩序創成のための暴力としての供犠。異人という内なる他者の殺害―それこそがあらゆる秩序の起源に横たわり、それゆえに現在も飽くことなく繰り返されている血まみれた光景である。いじめ、浮浪者殺害、イエスの方舟事件、超常現象への傾斜などの、まさに現代を象徴する事件のなかに潜む「排除」のメカニズムを解明する。」
聞いている。
正当化される生命侵害3─死刑の実際
https://radiko.jp/share/?t=20240126170332&sid=HOUSOU-DAIGAKU
今手元にないのでうろ覚えなんだけど、「障害のある女性は性的対象とはされないが、性暴力の対象にはなる」といったことが書かれていた。この非対称。
私の生きている社会は、暴力がどこにいる人に向かうよう設定されているのかを考えなければならないのだと思った。
暴力(いじめやハラスメントや虐待や)の向かう先は揺れ動くこと。
障害があり女性であること:生活史からみる生きづらさ
https://gendaishokanshop.stores.jp/items/6503e9ec83d26a0031351943
24色のペン「罪無きを罰し」を継いで=隈元浩彦(熊谷支局)
https://mainichi.jp/articles/20240116/ddm/005/040/006000c
“「具さんの事件は、地元にとっては『かくしたい歴史』なんです」。そう話すのは同町桜沢の木島修さん(70)である。具の慰霊と、傷みが目立つ墓石の補修を目的に2023年春に「むくげの会」を発足させ、没後100年の命日に当たる同年9月6日には慰霊祭を開いた。”
「人種差別の習慣」書評 構造解き明かす新鮮で重い視座
https://book.asahi.com/article/15131980
“エレベーターに黒人が乗ってきたことに気づいた白人女性がハンドバッグを思わず引き寄せるとき(これも習慣)、その行動には黒人は危険な存在であるという世界観が埋め込まれている。だからこそその世界観の引き受けに関して白人女性は責任を問われうる。
人種差別は「差別はいけない」と頭で理解すればなくなるような代物ではない。むしろ「差別はいけない」と知っている人の身体が、それと矛盾するように差別を繰り返すことに問題の本質がある。だからこそ差別をする身体の構造を明らかにせねばならず、そこで現象学が力を発揮する。”
下品な悪態連発のヨウム8羽、品行方正な群れに戻すリハビリ開始 英動物園https://www.cnn.co.jp/fringe/35214292.html?ref=rss&s=09
動物への虐待だろうし、リハビリがうまくいってほしい。
“実際のところ、過去の実態は「オウムをののしる来園客の方が、客をののしるオウムよりもずっと多かった」(ニコルズさん)”
「誰もヒーローにしない」ということ ― 韓国生まれの表現者 イ・ラン インタビュー
https://wezz-y.com/archives/71184
読んだ本 これから読みたい本のメモ 思うことなど トランス差別に反対しています