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 “本質主義は私たちの認知コストを下げてくれます。国籍や人種や生物学的性差セックスが実際は社会構築的だとしても、それが実体として存在すると本質主義的に考えると、私たちが複雑な現実に対処する労力を節約できてしまいます。”

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差別を作り出す認識の枠組みをめぐって
artforall-jp.org/article/渡部宏樹/

 “例えば、イスラエル国防相はパレスチナの人々を「人畜(human animals)」と呼び、ネタニヤフ首相は10月7日以降の侵攻で殺害された3万人以上のパレスチナ人のうち1万3千人のテロリストが含まれていると言ったレトリックを駆使しています。これはパレスチナ人を非人間化し、具体的な個別性や複雑さを完全に無視することで、すべてのパレスチナ人が本質的に悪者であるかのような印象を与えようとするものです。日本にいるとあまりにも荒唐無稽だと思うのですが、同じようなレトリックは日本社会の中でも数多くみられます。”

 “虐殺を生み出すような差別的な認識に陥らないためには、その容易には理解が及ばない複雑な他者の現実をこそ、それを知りたいという欲望自体に危うさがあると思いつつも、しかし、アートや文学といったなんらかの形で、その理解の難しさの片鱗に触れることが必要なのではないかと思います。”

宮沢賢治『『春と修羅』100年/上 「現象」と先鋭的方法論=城戸朱理(詩人)
mainichi.jp/articles/20240404/

「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈(でんとう)の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)/風景やみんなといつしよに/せはしくせはしく明滅しながら/いかにもたしかにともりつづける/因果交流電燈の/ひとつの青い照明です」(「序」)

 “近代文学は「私」という主体を中心に据えて始まるものだったが、賢治は「わたくし」とは主体ではなく「現象」であり、それは「風景やみんな」とともに明滅することを宣言している。”

手持ちの本から読むべきなのはそう。

少子化というと生殖のこととかが強調されたり産まない選択をした人間の理由を考えようとしたりするので嫌。人口減少、失政の話だと思う。

軽い毛布は頼りなくて嫌だけど、暑さ寝汗をかいて消耗するのも嫌、なんとかなってほしい。

何を着たらいいのか、何を掛けて寝たらいいのかここのところ失敗している。

【アーカイブ】高井ゆと里×能川元一×堀あきこ×松岡宗嗣「トランスヘイト言説を振り返る」webmedia.akashi.co.jp/posts/79
 “いまや明らかなように、トランスジェンダーにまつわる「素朴な疑問」は、まったく「素朴」ではありません。それが乱発されてしまっている背景には、そもそもトランスの人たちの存在を周縁化し、構造的に抑圧する社会が生み出している、複数の要素が機能しています。差別的な偏見があり、誤解・無理解があり、合理性の否定があり、軽んじる雰囲気があります。こうした背景的な要素を無視してはいけません。「素朴な疑問」は0から生まれているのではありません。”

[寄稿]からす
japan.hani.co.kr/arti/opinion/

 “1965年からベトナム戦争が本格化する状況の中で、「原爆の図」は1970年からアメリカ各地で巡回展示された。この巡回で、丸木夫妻は「たとえば中国人の絵描きが『南京の大虐殺』という絵を描いて日本に持っていったら、あなたはどうするか」と問われるなど、各地で観客の厳しい反応に遭遇した。この経験は、他者のまなざしにさらされた丸木夫妻が、日米関係だけでなく、日本とアジア諸民族との関係という複眼的な戦争認識を獲得することに繋がり、20世紀の歴史の中で「原爆」をとらえ返す契機になった(小沢節子こざわ・せつこ『「原爆の図」描かれた<記憶>、語られた<絵画>』)。”

全然眠れなくて気持ちが悪い。仕事行きたくない。

後で読む。

【アーカイブ】高井ゆと里×能川元一×堀あきこ×松岡宗嗣「トランスヘイト言説を振り返る」
webmedia.akashi.co.jp/posts/79

『韓国人権紀行 私たちには記憶すべきことがある』
koubunken.co.jp/smp/book/b6106

「歴史は勝者の記録だと言われる。一面では当たっている。
だが、それよりはるかに長期的観点で見れば、歴史的事実に疑問を抱く人々がいる限り、
その歴史は必ず変えられている。被害者が声をあげ、権力が挑戦を受ける時、歴史は再び書き換えられる。私たちは今、犯罪が正当化された権力の歴史を消し去り、遅れはしても、人権の歴史を新たに書き綴っていく途上にあるのだと信ずる。

過去の国家暴力―国家犯罪が可能だったのは、その時代に多くの人々が沈黙したからである。知らぬうちに暗黙の共犯者になりたくなければ、韓国社会の被害者たちが自分の体験したことを、いかなる恐れもなく語ることができるようにしなければならない。
私たちは、彼らの言葉にいっそう傾聴しなくてはならない」

“ここにある「私たち」とは誰か?
日本の「私たち」もまた記憶すべきことがあるのではないか?
そんな思いを込めて本書をまとめました。”

朝と夜はそこそこ冷えるので掛け布団と着るものに迷う。

虐殺とタブー視、それは「遠い過去」なのか ――韓国・済州島の記憶
d4p.world/news/18698/

 “果たして済州島で起きた出来事は、「遠い過去」として位置づけられるものだろうか。朴槿恵元大統領の退陣や弾劾を求めるキャンドルデモが始まった当時、一部勢力がデモ参加者を「アカ」呼ばわりし、かつて済州島で残忍の限りを尽くした「西北青年団」の再興まで主張したことがあった。「ぞっとし、身の毛のよだつ思いだった」と梁さんは語る。”

さんがブースト

女性やマイノリティの権利、女性運動はなぜ“後退”したのか――バックラッシュ~現代に続く安倍政権の狙いを読む
cyzowoman.com/2019/12/post_255
 “山口 女性が「産む性」であることの維持には、すごくこだわっています。性別役割分業でいえば、保守派が目指すのは、家庭や地域社会の相互互助を日本の伝統・美徳とした大平正芳内閣の提唱した「日本型福祉社会」なのです。社会保障や教育といった分野での公(おおやけ)の役割を小さくしようとする、新自由主義社会に合わせてアップデートした家制度、つまり子育てや介護の問題を社会化せずに、家族内での相互扶助の問題に終始させたいのです。そこで子育てや介護を担わされるのは、日本社会の現状を考えれば、女性になってしまうことでしょう。
 自民党が02年に出した改憲草案の中で、家族生活における個人の尊厳と両性の平等を定めた24条には「家族は互いに助け合わなければならない」という文言が新たに加えられています。これはまさに「日本型福祉社会」的なあり方を志向するものだといえます。”

さんがブースト

mainichi.jp/articles/20230413/

“15年、米国の連邦最高裁判所で同性婚を認める判決が下りました。同じ年、日本では東京都渋谷区で同性パートナーシップ条例ができました。

 米国ではそれまで同性婚に反対していた層が、攻撃対象を同性婚からトランスジェンダーに変更し、激しいバッシングを始めました。しかも「体は男性のままのトランス女性が女子トイレや女子更衣室に入ってもいいのか」などと、トランス女性が実際に置かれている状況から大きくかけ離れている事例で人々を怖がらせ、共感を集めようとしたのです。

 日本で、男女共同参画に反対するのに「男女同室着替えになってもいいのか」とか、選択的夫婦別姓に反対するのに「子どもがいじめられてもいいのか」などと現実離れした極端な例を引き合いに出し、「こんなことになったら困るだろ」と不安をあおるのと同じ手法です。”

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さんがブースト

「デマに惑わされないで」 トランスジェンダー攻撃に危機感 埼玉大・田代教授ら本出版
tokyo-np.co.jp/article/303534?

 “また、2000年代に性教育が攻撃されたことも振り返りながら、繰り返しバッシングが起きる背景を説明。右派の政治家や研究者、一部宗教団体がかかわり、「家庭が破壊される」「性犯罪のリスクが高まる」などあいまいな議論で恐怖をあおるのが特徴で、ジェンダー分野で政策などに進展があった時に激しくなると分析した。”

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