『差別と資本主義 レイシズム・キャンセルカルチャー・ジェンダー不平等』
https://satotarokarinona.blog.fc2.com/blog-entry-1581.html
“ではなぜ左派はこれらを糾合することができないのであろうか。ピケティがかつて「バラモン左翼」批判をしていたことからピケティの名を正当化に使う連中もいるが、左翼の皮をかぶった右翼がそういうように左翼がアイデンティティ・ポリティクスにかまけているからではない。「正義や権利の平等、人種差別の測定、ならびに差別に対する闘い」についてきちんと語ってこなかった、こちらの方が問題なのだとしている。”
『差別と資本主義 レイシズム・キャンセルカルチャー・ジェンダー不平等』
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“おためごかしの「正義」なんてうんざり、飯が食えるかどうかが大事なのだといった主張は差別を温存するための戯言に過ぎない。なぜなら、飯を食えるかという問題はまさに「正義」の問題なのである。左派がなすべきは差別の実態を明らかにし、これと闘っていくことであり、また構造的に隷属状態に置かれている人々との連帯をはじめとする正義の希求は、メディアの寵児を含む少数の特権階級による偏った政治を是正していくことともなる。”