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宮沢賢治『『春と修羅』100年/上 「現象」と先鋭的方法論=城戸朱理(詩人)
mainichi.jp/articles/20240404/

「わたくしといふ現象は/仮定された有機交流電燈(でんとう)の/ひとつの青い照明です/(あらゆる透明な幽霊の複合体)/風景やみんなといつしよに/せはしくせはしく明滅しながら/いかにもたしかにともりつづける/因果交流電燈の/ひとつの青い照明です」(「序」)

 “近代文学は「私」という主体を中心に据えて始まるものだったが、賢治は「わたくし」とは主体ではなく「現象」であり、それは「風景やみんな」とともに明滅することを宣言している。”

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