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美術館はこれまでも抗議活動の場であった。国立西洋美術館で起きた抗議を機に、海外の事例や理論的な積み重ねを解説(文:五野井郁夫)tokyoartbeat.com/articles/-/pa

 “パイパーは、ニューヨークでデモを行っていたホームレスが掲げていた「これはパフォーマンスじゃない」というプラカードに衝撃を受けたという。というのも現状の政治課題に対する表現は、芸術家によるインスタレーション等のパフォーマンスの一環として認識されてしまったその瞬間に、その場で必死で訴えていたあらゆる生のリアリティは剥奪されてしまい、「アート表現」として深く考えたり解決したりする必要のない、無害な芸術表象へと解消されてしまう恐れがあるからだ。”

 “それは、芸術家が芸術として行う、安心して観ることのできる「パフォーマンス」ではなく、人として行ったアクティヴィズムであった。人を安心させるのではなく時として不安にさせ、確実性ではなく一触即発の不確実性を孕んでおり、既存の一般的なキュレーションを越えてコントロールできない、その場にいる人々の居心地を悪くさせる何かである。そこに洗練さや巧さは必ずしも必要とされない。”

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