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ブラックフェイスの話
『差別はたいてい悪意のない人がする』http://www.otsukishoten.co.jp/book/b585887.html
“すべてのユーモアが優越理論で説明できるわけではないが、ある種の笑いが、このような恥ずべき内面性から出てくるという事実を否定することもできない。ある集団を笑いものにするユーモアは、このような集団心理によってつくられる。そのため、「なぜおもしろいのか?」という質問は、「笑っているのはだれか?」という質問に置き換えられる。黒人の扮装を見て笑う人は、自分をどんな集団と同一視する人なのか。笑わない人たちは、どんな位置にいる人なのか。”
4章 「冗談を笑って済ませるべきでない理由」
悪口とは相手のランクを下げること、という指摘に通じていると思う。
『悪口ってなんだろう』 (ちくまプリマー新書)https://honto.jp/netstore/pd-book_32600766.html
侮蔑は楽しい。
『差別はたいてい悪意のない人がする』http://www.otsukishoten.co.jp/book/b585887.html
“トマス・ホッブスは、人は他人と比べて自分のほうが優れていると思うとき、プライドが高まり、気分がよくなって笑うようになると説明する。だれかを侮蔑するユーモアがおもしろい理由は、その対象より自分が優れているという優越感を感じられるからである。”
“集団間の関係においても、同じような現象があらわれてくる。人は自分を同一視する集団に優越感を持たせる冗談、すなわち自分とは同一視しない集団をこき下ろす冗談を楽しむ。もしも相手の集団に感情移入してしまうと、その冗談はもはやおもしろくなくなる。あくまでも相手を自分と関係のない人、あまりたいせつでない人だと想定しているからこそ冗談を冗談として楽しむことができるのだ。相手の集団に対してネガティブな偏見を持っている場合はどうだろうか。決して自分とは同一視せず、むしろ距離を置こうとする集団に対する侮蔑は、みずからの属する集団の優越性を確認できる、楽しい経験になる。”
4章 「冗談を笑って済ませるべきではない理由」