フェミニストはなぜ「からかわれる」のか? 「からかい」という行為のズルい構造
https://gendai.media/articles/-/83087?page=6&s=09
“「からかう」者は、周囲の観客を「からかい」のゲームに積極的に巻き込み、彼らを「からかう」者の共犯者にしようとする。観客を共犯者にすることができれば、「からかう」者は、「からかわれる」者よりも、優位に立てる。”
“女性の権利の主張は、男性と「性的関係」を持つことの拒否と読み替えられ「男嫌い」とされる。性差別問題に対する怒りは男性に対する感情的怒りと読み替えられ「ヒステリック」と解釈される。性的対象としてしか女性を見ていなければ、「性的関係」を最初から拒否している女性は、「どう扱ってよいかわからない怖い女」としてしか見れなくなる。”
増補 女性解放という思想
江原 由美子 著
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480510426/
「女性解放」はなぜ難しいのか。リブ運動への揶揄を論じた「からかいの政治学」など、運動・理論における対立や批判から、その困難さを示す論考集
共に苦しみを見つめ合い、差別に抵抗するフェミニズム。
『同朋』12月号対談を特別公開しますhttps://books.higashihonganji.or.jp/blog_detail.html?blog_code=22
飯野由里子
“結局のところ、フェミニズムは過激だとか、フェミニストは強くて怖いとかいうのは、家父長制が女性を支配し、その支配を維持するためのプロパガンダのひとつなのだと思います。つまり、「あんなふうになったら不幸になるよ。だから弱いままでいなさい。おとなしくしていたら、守ってあげるから。だけど、もし刃向かったら、とことん叩いて、この社会にいられなくしてやる」という脅しです。私にはこうした圧力のほうが断然、怖いです。だから、怒りを共有して、一緒に闘ってくれる仲間が必要だと感じています。”