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MyFFF長編部門『イヌとイタリア人、お断り!』観た。なるほどこれは…!文字通りの働き手、稼ぎ手として酷使される手。奪っていく大きな手。祖母が語る物語に手を差し伸べる映画の作り手。手は憶えている。
ブロッコリーやかぼちゃの見立ても素敵だし、段ボールが絶妙な使われ方してたなあ。イタリアからフランスへ亡命した一家とツール・ド・フランス、アルプスの峠を何度も越える長く過酷な旅路が交差するところが好き。そうそう、あの体感速度!ツールを観ると思い出しそう。

ここんとこ、何を観たらいいのかわかんない、色々ありすぎて。やっぱ公開中の新作なら勢いでわっと飛びつけるけど、時間が経ったりして配信となると、あれもこれも観たかったはずなのに今ちょっとなあ…ってなったりして。評判良いもの話題になってるものはとりあえず期待して観とこうとは思いつつ、タイミングを逸してモヤモヤ。
以前は仕事で月1本観なきゃない映画があったから、選べなくてもそれはそれで楽しかったんで、何かの動機付け?きっかけ?テーマ?がほしいところ。

myFFF長編部門『スペアキー』観た。フランス伝統?のヴァカンス映画で、団地映画で、アントワーヌ・ドワネルの系譜も思わせつつ、そのどれにおいても丁寧に違った景色を見せてくれる映画で良かった。大人は判ってくれる。
最初は見過ごしてたエメラルド色が途中からすごく目について、家の中も着るものもエメラルドとブルーだらけ。とりわけフィフィのパーカーとステファンのTシャツの配色がまるでペアルック。そして車も!子ども時代は逃げるのに自転車しかない、自由を得る車は大人のもの、ってのがさりげなくじわりと。あと、ここにもタンタン(私は好きじゃなかった『緑の香水』もタンタンだった)。

それにしてもクリストファー・アボットは「有害な男性性を罰せられる」役が多いというか、この方面で着実に積み上げてきてるのすごい。こないだオフブロードウェイでオーブリー・プラザさんと80Sのtoxicな恋愛劇『Danny and the Deep Blue Sea』もあったし。

『哀れなるものたち』原作を途中まで試し読みした後、がんばって映画館で観てきて、また原作の続きを読み始めた。とりあえず人間やり直し!作り直し!

MyFFFの短編『ジャンヌと七面鳥』は、先に同じようなことやってるジュリア・デュクルノーの短編『ジュニア』があるだけに、うーん…あらゆる点で敵わないよなあ。けどまあ、鳥の目は怖いよね。

myFFFはまだ短編しか観てないんだけど、その中でみつはしちかこっぽいタッチのアニメーション『ふたりは姉妹』と、ドキュメンタリー『oasis オアシス』もペアになりそうな優しい世界で良かった。元気いっぱい飛び回る姉妹、すごくきれいに撮られた兄弟、どちらも子どもしか出てこなくて、最後にちょっとだけ視点が変わる余韻。
あと、これもタイトルが似たようなアニメ『ふたりは友だち』は絵とデザインがすごく可愛い(そのままグッズになりそう)し笑っちゃうのだが…おい!ってなる。おいおい!

殺伐とどうかしてる『ボーグマン』の監督アレックス・ファン・バーメルダムの新作『No.10』もどうかしてるらしいので気になる。「正体不明の域に達した」とか私も言われてみたいものだ。
eiga.com/news/20240126/8/

入院案件で丸一日潰れた。ちゃんと食べる暇もなかったし、もうなんでもいいや〜とコンビニで色々買おうとしたら、レジでお金足りなかった(泣)

今年のmyFFF1本目、『戦いとは終わりである』観たぞ。ダンスでも演劇でもいいけど、でもボクシングでなきゃ。喧嘩の仕方を教わり、相手を見て、パンチが言葉を与え、ファイターはいざ社会というリングに立つ。やったれ!
27分の中に必要で大事なことしか出てこない。バシバシビシビシ刻む小気味好い音。壁のポスターとグラフィティのフォントが同調して、外へと繋がるショットが最高だった。
(ちょっと掴みにくい不思議な邦題訳だけど、英題The Struggle Is the Endだとしっくりくる)

『セイント・モード/狂信』のローズ・グラス監督新作『Love Lies Bleeding』には期待してる。youtube.com/watch?si=b713jZeX_

サヨナラしたはずのNetflixさんが実はもう1日残ってた。貧乏性なんで今度こそ駆け込みで2本、21日に入ったばかりの『ベスト・セラーズ/小説家との旅路』も観られた。マイケル・ケインとオーブリー・プラザさんのよくあるっちゃよくあるブック・ツアーものなんだけど、オーブリーさんがすごく良かった。

『キャロルの終末』のキャロルさんの声がとても良くて、それをずっと聴く心地よさでep9は好きだなあ。(延々モノローグだけ聞いて妙に気持ち良いという意味で、『ノー・シャーク』を彷彿)演じたマーサ・ケリーさん、見たらキャロルさんとそっくりだった…!他のキャストも!

ドキュメンタリー『スライ』と『そしてバーバラはアランと出会った』をギリギリで観た後、Netflixにさようなら。そして今度は毎年恒例MyFFFが始まった!

@vertigonote 辛いい話というか、しみじみしましたね…あそこグッときますね。スケートも良かった。コロッとしたあの絵柄で意外とアクションが繊細にキマってるんですよね。1話が短いから観やすくて、契約中に間に合ってよかったです!

Netflix期間終了前に『キャロルの終末』を完走。大昔に同人誌仲間の子が描いた漫画ーー「週末にどこにも行かないだなんてご近所に思われたくないでしょ」とカーテンを閉めて家に閉じこもる終末の母娘の話ーーをまず思い出した。
で、こちらの終末は短くて長い休暇。これまでも今もいつでも終末へのカウントダウン中な中年にはわかりみ…。人は名前とモノと記憶でできていて、人生は遅すぎて早すぎる。デッドパンな前半から後半は結構トーンが変わって、キャロルさんが赤毛のアンに。そしてもはやキャロルはキャロルでなく、人類みなキャロルみたいな概念に。“We’re all in this together”だなあ、としみじみ。
それにしても、なんだかどこかで観たことある気がして(確かに『easy』やミランダ・ジュライに薄っすら通じる感覚も)特に会社でのエピソードとか他で同じようなのあったよな…?と、気になりつつ思い出せないのもまた中年あるある。

気づけばあっという間にNetflix期間終了しそうなので、今のうちに駆け込みで新作拾っておかねば!でもほんとはロマコメとか、当たり外れありそうな地味で小粒なオリジナル映画も捨て難いのよね。自分以外で評価してる人知らないし話題にならないけど、個人的にはすごく当たりもたまにあるし。前に観た『美しい湖の底』とか『ワインは期待と現実の味』とか良かった…。

主に新しく目にする流行や変化にブチブチ言いたくなるとき、心の奥座敷に加藤嘉(わ、わしゃあ許さん!)と杉村春子が出てきたものだったけど、今はそこにポーチに座ってる小言ジイさんが加わった。

「2024年読むぞリスト」を作ってみた。3万円くらいあれば全部買える計算…だけどそれがねえ(溜息)。

Netflixでせっかくだから『ヒルダの冒険』。1話は短くて観やすいけどエピソード数は結構多いから契約中に観終われるかな…でもちょこちょこ楽しく観てる。かわいいなー。ピーナッツをちょっと思い出す作画、好き。シンプルに目とシワで表情作るのとか、口の中の描き方が独特で面白いなー。

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