李琴峰の第10単行本、渾身の1000枚書き下ろし『言霊の幸う国で』、本日発売!
本作が時代を記録する闘争と再生の書なのは間違いありませんが、デビュー作『独り舞』に立ち返る原点回帰の書でもあります。
第1単行本と第10単行本が、6年の歳月を隔てて響き合っているのです。
朝日の好書好日にライターの小沼理さんによる『フェミニスト、ゲームやってる』の著者インタビューを掲載していただきました! ゲームの失敗が挫くマッチョイズムと宮崎英高作品の話や、ゲーが持つ性質のクィアであったりフェミニズムであったりする面について、たっぷりお話しさせていただきました!
前後編で今回は前編です。後編にもかなり面白い話があるので乞うご期待。
https://book.asahi.com/article/15299795
【書きました】
「ハッピー・プライド、と言っていられないかもしれないけれど」
私たちの存在は、そもそも人類が数千年の間で信じて疑わなかった、3つの神話・虚構に喧嘩を吹っかけているのです。
人間は必ず異性に欲情するという、異性愛規範の神話。人間は生まれてから死ぬまで決して性別が変わることがないという、シスジェンダー規範の神話。そして、男女が子どもを生み育てるために婚姻制度があるのだという、伝統的家族観の神話。
この3つの神話を社会が強固に信仰しているからこそ、私たちは受難してきたし、しているのです。
5年ぶり?くらいの黒百合姉妹のライブ来てる!! 時を超えて開催されてよかって……。そして相変わらず静かなライブ。多分ライブとしてかなり異質なライブな気がするけど、黒百合姉妹以外のライブに行ったことないから比較はできない。この南青山MANDARAという場所が異質なのかも。それもわからないけど。。
車椅子で生きる上で、なにか手伝いを頼まないと日常を送れないこと――たとえばコンビニのおにぎりも取れない――とそれによって日常の障害を減らす以外の仕事や友人関係でのお願いができなくなることを、私は「お願いゲージが減る」と呼んでいる。障害に社会の中で出くわしやすい人は、お願いゲージをすぐに消費しちゃうから、健常な人がやっているようなお願いができなくなる。
ただ、最近はわたしは、お願いゲージ自体が壊れた気がしている。私はこれまで、段差のあるところや階段なんかは、人に運んでもらうことで解決していた(わたしは多少動けるし、車椅子は軽いものにするよう気をつけている)けど、なんかもうそれ自体に耐えられなくなった。お願いしないと何もできないという事実に。
ライター/アーティスト/クィア/フェミニスト/CG/デザイン/ゲーム/VR/3Dプリンター/各種雑誌やWebメディアに寄稿 https://linktr.ee/spiralginga