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私個人の意見を言えば,昨今の generative AI が齎したものは「翻案の大量生産」だ。それはある意味で人間の想像力を凌駕するもので,そのことに対して恐れを抱くのは間違っていない。

でも,言い方を変えると機械ができるのは「想像」するところまでだ。想像で留めるのなら「妄想」と変わりない。それを「表現」にまで昇華させるためには人間によって「象徴し,創造する」プロセスが不可欠だ。なぜなら人の手による機械は未だ「自律性」を獲得していないから。

だから generative AI が「想像」したものを人間が「表現」として公表したのなら,当然公表した人間に「著作権」が発生する(それが原著作物として認められるか二次的著作物として扱われるかは別の議論。私は二次的著作物扱いでいいと思うけど)。それがこの権利システムの仕組みである。

想像し,象徴し,創造する by text.baldanders.info/remark/20

しかし generative AI の問題は「表現と著作権」に留まらない。それは yomoyomo さんが書かれた「人工知能規制、資本主義批判、民主主義再考」あたりの話が象徴的だろう。
wirelesswire.jp/2023/05/84727/

「著作権」は「表現」以外のステージで振りかざされることが多い。問題をきちんと切り分けて考えないと,取り返しのつかないことになる,と私は考えるのだがどうだろう

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