これ笑ってしまうけど、実際やったらと思うと笑えない。「トル」には気をつけましょう。サルトルとか、トルエンとか、トルクメニスタン、トルティーヤとか。
ピンポイントで抜粋されればそりゃ気づくのだが、大量に処理していると思わぬところに落とし穴があるものだ。
https://twitter.com/oekakimaestro/status/1761937336127127945?t=xt2jkT9h9b2kbb0XXjwGrA&s=19
落とし穴と言えば、大先輩に、数値表記が漢数字から算用数字に変わった頃の昔話を聞いたことがある。
その際、間違って漢数字を使わないようとにかく気をつけようと社内で周知徹底されたとか。
それで、校閲が赤字を入れる際、誤って人名の「〜三」(たとえば、土方歳三とか)を「3」に直してしまった。
原稿を見ていて、「あっ漢数字だ!もう算用数字の時代だから直さなければ!」と思ってしまったのだろう。
これはその後誰も間違いに気づくことなく、そのまま刷られて訂正事案になったらしい。
土方歳三が土方歳3になっているのだから当たり前だ(実際は存命人物だったので事態はさらに悪かった)。
訂正は下手すると懲罰人事に発展する一大事。最低でも始末書とお詫び行脚が必要になる。
このときは皆、誤って漢数字を使わないようにとピリピリしていたそうだ。
それに気を取られすぎたおかげで、かえって別の間違いを犯してしまったというわけだ。恐ろしや。