MVのオチやWillの他の曲から考えるに、恐らく人格障害(Cluster B type personality)についての歌なんだろうけど、いくらでもクィアリーディングできるのが彼の歌の素敵なところ。
個人的には、「まるでフツーの人のように振る舞うのが、君に対して最低限してあげるべきことなんだろうな」の歌詞が、
「AlloAlloパートナーを持つAroAce」としてブッ刺さるんですわ………どうしても I owe you(義務/借り/負い目)であると考えずにはいられないことが……
「ファーリー・ファンダム」についての起源、大衆から嘲笑され、しまいには陰謀論のネタにされ…そんな歴史を整理した良質な海外記事。本当は自分の居場所を求めてささやかに支え合って集うニッチな文化なのに、世間はセックス・カルトのように扱ってくる。今は「行き過ぎた多様性」の象徴にされてしまう。それでもファーリーは今日も誰かの心の支えになる。少しでも正しい理解が深まりますように。
https://www.theguardian.com/lifeandstyle/article/2024/jul/28/why-are-people-always-pointing-the-finger-at-furries-inside-the-wild-world-of-the-furry-fandom
海外から見た、上澄みの綺麗に編集された日本カルチャーを見る目線と、ポルノが乱雑に積み上がり性教育がろくになされずフェミニズムへの攻撃が横行する日本の中での日本カルチャーを見る視点には絶望的な断絶があり、英語圏のカルチャー系メディアを読むのが時々辛くなることがある。日本の政治状況と一体になった日本のカルチャーの状況は永遠の伝わるとは思えず、それを楽しむ海外のクィアな人々との間にある断崖絶壁。同性婚が実現された世界におけるYuriと実現されていない世界における百合には同じゆりでもあっても、全く違う性質がある(だから水星の魔女の二次創作の動きは嬉しかったけど)。それはまた、ジャポニスムが女性への視線を媒介にして西洋と日本を結びつけてきた美術史とも関連しているし、今でも受け入れられていることでもある。
やまゆり園事件の背景にある「生きるに値しない命」思想は、人間が資本至上主義の論理を道徳規範にしてしまったものだと思うし、「稼げる◯◯」とか「役に立つ学問研究」も同根だと思う。気候危機対策が大して進まないのもそう。
21世紀には行きすぎた資本主義の克服が必要だし、そうしないとホモサピ多分滅びる。
『密輸1970』で字幕が"家政婦"となっている部分、元の台詞ではシンモ(食母)と言っています。
食母とは1950年代に韓国で一般化した住み込みで家事手伝いをする10~20代の女性のこと。元は口減らしのために貧しい農村部から余裕ある都市部の家庭に子どを出す仕組みとして広がり、親や保護者が一定の金と引き換えに子どもを送り出した。
当時は労働や人権に関する法整備もゆるく、食母となった子どもたちは最低限の衣食住を保証されるが賃金はおやつ代程度か無給で、特に10代後半までは無償で働かされる場合が多かったそう。
チュンジャは「14歳から食母生活を始めた」と言っているので、おそらく賃金ももらえないまま働かされ、あげく家の主人から乱暴され、自分を送り出した実家にも帰れない状況だったのでしょう。
1960~70年代にはソウルの二軒に一軒は食母がいるほど一般化し、中産階級向けのアパートには最初から食母用の部屋が設けられるほどに。
しかし1970年代後半に入って工業化が進み、女性たちに工場労働の道が開かれると食母は急速に減少。1980年代半ばには消失しました。あの海を汚染したような工場が、一方では女性の自立を手助けしたのですね。
https://namu.wiki/w/식모
ブログを更新しました。今のわたしに書けるだけのことを放流しておきます。
とある自己責任論者の反ノンバイナリー差別宣言 - 敏感肌ADHDが生活を試みる https://www.infernalbunny.com/entry/2024/07/20/141229
貢茶(ゴンチャ)は美味いが、警察法立案のとき真っ先に賛成に回って香港市民の弾圧に協力した企業なので、あれ以来私は買ってないし買わないつもり。
パレスチナ連帯でスタバを不買/ボイコットする人が増えたのは嬉しいよ。だけど、「スタバやめて代わりにゴンチャ飲もう!」的な呼びかけが散見されるのも事実なので、いやそれはそれで問題あるんやで……と思っている。
ガザ市民が弾圧されていることにはアンテナを張っていて弾圧に協力してる企業をボイコットしていても、お隣の国しかも日本の侵略戦争による分断が色濃く影響している地域で、香港市民が弾圧されていることは全く知らないまま調べもせず市民弾圧に協力した企業の商品買ってしまえるの、やっぱり歪だと思う。ゴンチャ飲んでおいて反植民地主義も弾圧反対もないだろう。
顔本にも投稿したのですが、他と(例えば旧🐤と)比べてまだ多少なりともヘイター遭遇率が低いかな?と思えるここにも、感想を投稿しておきたいと思います。
李琴峰さんの『言霊の幸う国で』、御恵投いただき拝読しました。
海外出張から帰宅して死ぬほど疲れている日に、あとちょっとだけ、と思いながら、結局最後まで拝読してしまいました。そういうわけで流し気味に貪るようなスピードで読んでしまいましたが、本来そうして先を焦って読むべき本ではないです。とはいえ後から書くように、これは本書の仕掛けのひとつに引っかかった結果でもあるとは思うのですが。
で、あとは当然ながら文学素人の個人的感想です。
本書を「小説」として読む上で非常に面白いなと思ったのは、
現在のオンラインヘイトやデマ、そしてトランス嫌悪をひとつの題材としており、既知であり検証可能であるような「〈おおやけの〉事実」が詳述されること。そのため、ある程度事情を知っている人間にとっては、ある意味でまさに私がしてしまったような「読み飛ばし」が可能になるというか、もしかしたらそれを暗黙のうちに誘うような側面がある。
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映画やドラマのレビュー文化において深刻化している「レビュー爆撃」の問題を整理しました。とくに反”多様性”を表明する攻撃としてのレビュー爆撃の事例に着目。過小評価されがちですが、悪ノリでは済まされず、現実の人間の仕事や生活に影響を与え、命にも関わりかねない問題です。
ブログを更新しました。
イベント告知です。渋谷の穴場カフェも紹介しています。 ぜひ遊びに来てください!
夏のZINEまつり in 渋谷ヒカリエでパレスチナ支援チャリティステッカーを販売します【2024年7月14日・15日】 - 敏感肌ADHDが生活を試みる https://www.infernalbunny.com/entry/2024/06/30/161148
移動先としてとりあえず作りました。
全ての差別に反対 早よ虐殺やめろ。