こないだUAゼンセンが7%のベアを要求するというニュースがあって、小売中心の産別でこれはすごい、といってる人がいたんですよ
で、それに「でも小売は元が安いから格差考えると」みたいなリプがついて、いやそれは別の話だから……と反論してて、それはそのとおりだと思うんですけど、これって裏を返せば業界レベルで、労働運動でどうしようもない段階に達している」ってことでもあるわけですよね。
で、おれが就職板とか覗いてたころは小売業界ってのは業界単位でブラック認定されて「避けるべき」とされてたんだけど、たとえばそういう主張に「そうだそうだこんな働きがいのない職場にはこないほうがいい」とは絶対言えないですよね。
まあこれは労組が共産党系であろうと言えないかもしれないが。
連合にアイデンティティを置いてる感じの「労働者性」が自分たちにあると信じてやまない野党支持者
労組や労働運動の信頼がどうして右肩下がりになったのか本気で忘れてるんじゃないすかね
いや、政治団体化したゼンローレンのせいだ、ジチローのせいだ、とかいうのかもしれないけどさ、そりゃ70年代とかはそうなのかもしれないが最近はそうじゃないでしょう
正規雇用の「サラリーマン(もちろん80年代末以降は「総合職」とシノニム)」だけがほんとうの労働者だとばかりにやってきて、非正規や派遣が急増したり、セクハラやブラック企業など現代化した労働問題に、ぜんぜん対応できずにロスジェネ以降の世代に愛想をつかされたからでしょう
で、そこを共産党にかっさらわれてむがーる!と
特にブラック企業問題なんて労使協調を旨としてたら産別レベルで何もできないとこあるしな
いや、あれはあれで「労働者のことを考えてる」つもりなんだと思うんですよ
ただ、個々の労組やそのメンバーはともかく、連合会長やそれにおもねる「野党支持者」が繰り出す「労働者のことを第一に考える」は「長く原発で働いてきた労働者に失礼だ脱原発ケシカラン」くらいのものだから
「非正規や派遣やフリーランス下請けのことを考えろなんて、正社員の労働者に失礼だケシカラン」をやってきたひとたち、でもあるはず(自分たちで絶対口にすることはないだろうが)
ようするに「労働者のこと」を利権のひとつとしてしか捉えてない以上、いくらあたまをひねってもダメということなんだと
ときどき、れいわ新選組の支持者を「週刊誌のエッセイストの時事コラムを愛読してそう」と表現することがあるんだけど、そのでんでいうとあれだな
あのての「野党支持者」は東海林さだおを愛読してそうなタイプ
経験上、労組間のライバル意識というのは確かにある。小さな労組間でも上部組織の関係先政党が社共に別れていたことで交流が無さすぎて、個々の組合員の利益が遠のく現場もありがちだと思う。自分が経験したケースも、同じ企業の社員がそれぞれ別々の小規模労組に所属したことで労使交渉が有利に展開出来ずにかえって情報を出し渋り合う現象が起きた。これは情報ツールの問題でなくそれぞれの組合のスタンスが原因だった。しかしいずれにせよナショナルセンターを自称するような大労組が自分たちよりも小規模な組織に対して常に目くじらを立てて潰しにかかるというのはいくらなんでも成長がなさ過ぎる。
批判的な投稿とやらをそういうふうにしか捉えられないの、本当感覚レベルで終わってるんだなと