口頭で同音異義語の気質と器質を区別するには?
気質はエネルギーの性質, エネルギーの方向性/文脈によっては心の向き, 心の働きかた
器質は「うつわ(器)の状態」と言い換えるのがしっくりくるけれどもう少し端的に言うなら
「からだの状態」で代用できるか
気質は器(からだ)ありきで、器のなかに流れるもの(息/いのち)あってこその器、ふたつが不可分である姿が自然とイメージできる「うつわ」の語が持つ音の響き。
うつわ
プシュケー
風, 二(ふう)…
すべてが理由。そして理由はひとつもない。生命は広がりつづけ、そして収束に向かう。つねに終わりと初まりが一緒にある。
そんな感覚があるから、総和が0ゼロ(ゼロサム)の地域通貨のありかたに感動をおぼえた。地域に限定されることで、貨幣の本質がわかりやすく示される。
貨幣は役目を終えたときに収束する。いいえ、人が意図した役目を果たしても果たさなくてもいずれ収束する。ひとりの人のところへ集まっても総体はゼロ。なんてすばらしい理だろう。
わたしの話つづき。
たまたま気になった作品を読んでいるとき思いがけず「こんな傷がまだあったのか!」というわたしのなかの開いた傷との出会いがあった。主人公と母と義母の描写をとおしてわたしの眠っていた傷が開いたみたいだった。たくさん涙を出して傷は閉じた。その流れで『サナギさん』を読んだのが一昨年のこと。母のこと親のことで深手を負っているたいせつなひとたちにこの作品を知らせたいけれど、ヘビーな内容も含むからなんと紹介したらよいかなあと思っていて、今日やっと紹介する。
いまも「母はなぜこういう振る舞いをするんだっけ…」と首をかしげることは多い。サナギからひとりの人になっていった「渚さん」のように母がひとりの人として自由になった姿を見てみたい。わたしも母も変わりつづける。
サナギのようになってしまった「渚さん」の物語。比喩たっぷりに繊細に描かれた良漫画(コラムあり)。
サナギのようになってしまった「渚さん」の物語。比喩たっぷりに繊細に描かれた良漫画(コラムあり)。 『毒母育ちのサナギさんの脱皮』
本山理咲/星和書店
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