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日本の新聞は,江戸時代の瓦版を彷彿とさせて本当に滑稽で面白い.事件現場でインタヴューを受けた人は声を震わせなくてはいけないし,葬儀はしめやかに行われなくてはならない.おいしいものをいただく人は舌鼓を打たなくてはならないし,自白した容疑者は記事の中で犯人扱いされて,「間違いありません」と言わなくてはならない.

こういうのを見ていると,“presumption of innocense” という概念に,「疑はしくは罰せず」という文語の固定訳語がついていること自体が奇跡のように思えてくる.と書いてみたのだが,これはむしろ,こう誤訳したために,罰しはしないが犯人扱いはしてよい,と勘違いしてしまったという lost in translation 現象だったのかもしれない.

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