行政レビュー、本当に言うべきことを言っていただいていて、本来はこの観点は、事業を組み立てる段階で組み込まれているべきなんだと思います。
*「地元のニーズ」が、正しいニーズであるわけではない。人々のニーズがその時正しいかわかるわけではない。
*「べき論」がないところに毎年毎年雇用が必要だからということで、目標なきところに予算を投下し続けている
政治サイド、特に県知事や県政が「べき論」とは言わなくとも、「こういう将来の姿にしたい」というまちづくりの方向性を打ち出せば、まったく状況は違ったと思いますが、福島県は「金よこせ」しか言わないですから、それは、無目的に予算を延々と投下し続けているだけ、に見えると思います。
https://www.youtube.com/live/VeTnIdg41co?si=swvO1vpv7_uYDQnF&t=13893
行政レビュー、委員からの指摘に対する担当省庁の回答を見ていると、午前中の復興庁と午後の経産省との回答のしかたが大きく違い、経産省の方は、曲がりなりにも事業をグリップしようとしている様子が見て取れますが、午前中の復興庁は、まったくグリップが効いていない、ということがよくわかります。
前々から、復興庁は復興の司令塔ではなく、復興のお財布持ちにすぎない、と言ってきたのですが、次元付き省庁でプロパーがおらず、大臣は毎回名誉職がわりのご褒美ポストで、ろくろく政治的なグリップも効かない、福島県もまともなビジョンを示さない、というなかで、唯一、利権分配装置だけがグリップがわり、という状況で現状に至ったという状況が浮かんで見えます。
それにしても、これに対して、福島民報は、一面で行政レビューに対して、「現状通り」を求める、と掲載していましたが、なんと愚かなことを、と思います。
見直し不可避という路線はすでに敷かれており、この先は、条件闘争でなにをどう残していくか戦略的に戦っていくしかないのに、こんなにグダグダな予算配分のあり方で「現状通り」を要求するのは、自分から2度と浮かび上がれない滝壺に飛び込んでいくようなものだと思います。
県政方面の愚かさに呆れるのは、今回だけではないので、驚きはないですが、いいかげん、少しは、福島界隈以外の外に出て、社会の状況を見回してみたらいかがですか。