行政事業秋のレビュー1日目の復興庁ぶんを聞きましたが、ほとんどすべて妥当な指摘だと思いました。
やんわりとですが、国が直接自治体を支援するというのは異例。事故から13年も経って、広域自治体の県が進んで仕事をしたいという局面であるべきなのに、なにをやっているの? に近い指摘もあり、やはり、見る人が見れば「福島県なにやってんの?」と思うんだなぁと改めて思いました。
防犯除草パトロールについては、復興庁も市町村の要請に応じてやっていたけれど、対応に困っていたのでしょう。すぐに見直しを検討するとのことなので、徐々に減額し、復興庁がなくなる前に自治体負担ということになるのでは、と思います。
避難指示解除されたぶんでの予算が20億円ということですから、さすがに潤沢すぎる、と思いますが、これはほぼ人件費で消えているので、この事業で給与を得ている人は数年内に仕事がなくなることがほぼ既定路線ということになると思います。
アウトカムとして、避難して戻らない人たちの生活再建にはつながっているのか、という指摘があって、それも本当にごもっともなんです。
福島県をはじめとして自治体は、「自治体の復興」にばかり目を向けて、そこで暮らしていた人、避難した人など、人の復興に対してはまったく目を向けていません。
それで、外に向けた復興アピールばかり熱心にしているわけですから、レビュー委員に厳しい指摘をしていただいてよかったと思います。
こういう無茶苦茶な復興予算の使い方をオラオラ気分で当たり前にするようになった空気が支配的になったなかで、私は、よほど自分の方がおかしいのかと思ってしんどい時期もあったのですが、外からの目で見るとそうなんですよね。
福島県、明らかにおかしいんです。