「テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?」をTVerで観ました。年末に実家に帰って何の気なしにつけたテレビで第二夜あたりに遭遇する、ていうのが最高の視聴方法なんでしょうね。
個人的に、子供のころからバラエティ番組の笑顔や笑い声というのがかなり苦手で、あれはもちろんプロフェッショナルなものだというのは分かるのですが、笑顔のまま殴られそうだとか、あの笑顔が突然崩れて真顔になりそうだとか、そういう生理的な恐怖を常に感じていました。もしかするとこの恐怖というのは、はっきり意識されないにしても、多くの人がある種の居心地の悪さとしてぼんやり感じていたのかも知れず(たとえば、このおじさんはわたしの嫌がるところにいつ踏み込んでくるつもりだろう、という恐怖だとか)、この種のホラーはそうした、過去において埋もれてきた恐怖を掘り起こし、鎮魂するような意味合いがあるのかも、などど感じました。