別にジジェクの肩を持つ義理なんかないんだけど、2016年の大統領選での彼の「トランプ支持」(と思われているが、実際にはそうではない)発言に関しては、本人のその後の弁の通りアイロニーだったと思うし、そうとしか読み取れなかったけどね。私はむしろこれ見よがしにヘルダーリンの引用したり下手な予防線を張っているように見えて、皮肉としてはまったく腰が退けていると思ってた。「いいですか、これはアイロニーなんですよ」とあらかじめ言われても、おもしろくもなんともない。普段はミスリードを積極的に誘ってくるくせに、この件に限っては誤解を恐れているな、ビビってるな、と。皮肉って読者を挑発し、反感や怒りを喚起するようなものじゃなくちゃいけないでしょ。両義的・多義的に読めるようなものじゃなくちゃいけない(だから石川義正さんの「彼の主張ってスティーブ・バノンのレーニン主義とどこが違うの」って指摘はジジェクに対して好意的でさえあって、ある意味では正しいと思う)。で、このへんの微妙なスタンスをデリダ研究者の森脇透青さんが「極左をちらつかせながら実際には中道のようなやり方だから(イスラエルの件に関しても)芯が定まらないし、ぶれる」と評価しているのも、アイロニーというものの本質、つまり両義性についての核心をついていると言えるんじゃないかな。
「チル・アウト」がもともと「ストップ・ザ・バイオレンス」からの引用だって事実についてはもっと周知されたほうがいいんじゃないかと思ってる。今じゃアンビエントってジャンル自体が白人文化だと思われているきらいがあるから。
例の写真の詳細な分析をした記事(構図の巧みさは言わずもがな)。私は知らなかったけど、あれがジョージ・フロイド殺害後の抗議デモの報道で知られるピューリッツァー賞受賞の戦争写真家エヴァン・ヴッチによって撮影されたものであること、というのもやはり象徴的なことで、やはり政治は右でされ左であれ所詮スペクタクルの世界なんだなっていう。
https://theconversation.com/elevation-colour-and-the-american-flag-heres-what-makes-evan-vuccis-trump-photograph-so-powerful-234662
DJで振り返っておきたいG.O.D.の歩み。
https://www.youtube.com/watch?v=azJ8_16htXo
山が動いた。ラキム(56歳)のニュー・アルバム"G.O.D.'s - THE REB7RTH"、7月26日(金)予約注文可能に。
https://genius.com/Rakim-kurupt-and-masta-killa-be-ill-lyrics
https://www.youtube.com/watch?v=oOK7nXcXWdY
とりあえず人がいっぱい集まれば、そこに警察が来たりして、それだけで十分に「政治」の問題になるっていうのを日本人も早く経験したほうがいいと思う。たとえばクラブカルチャーって能天気なイメージで語られることが多いけど、そういう側面もたしかにあったでしょ。
女性ってネットでいつもこんな目にあっているんだろうな、ある種の男性って異性に向ける目が本当に異常、と悪寒とともに感じさせる好サンプルなので、彼には何も言わず、スクショ取って残しておこうと思う。
(I can't stop loving you)
I've made up my mind
To live in memory of the lonesome times
(I can't stop wanting you)
It's useless to say
So I'll just live my life in dreams of yesterday
(Dreams of yesterday)