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なお一つ付け加えておくと「悪戦苦闘してる」というのは願望込みの想像です。「悪戦苦闘していて欲しい。せめてその程度のトライアルはあって欲しい」という、私の勝手な。実際のところはもちろん知らない。

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むちゃくちゃ誤解を恐れて発言したら、恐れた通りの誤解を本当に招くことになった、というのも、旧Twitter上でやたら流れてくる字幕つきのショート動画以上に彼の「芸人」っぽさを感じさせ、個人的には微妙な印象。ついでに言うとジジェクが結局ナショナリズムから脱け出せないのは、それがヘーゲルの結論だからでしょう。でもそこで悪戦苦闘している様は端で見ていてどんなに滑稽でも笑っちゃいけないと思ってる。なぜなら現在ガザで起こっていることは日本でも多くの人たちがそう考えているように、ヨーロッパの近代そのものを揺るがす出来事だからです。

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別にジジェクの肩を持つ義理なんかないんだけど、2016年の大統領選での彼の「トランプ支持」(と思われているが、実際にはそうではない)発言に関しては、本人のその後の弁の通りアイロニーだったと思うし、そうとしか読み取れなかったけどね。私はむしろこれ見よがしにヘルダーリンの引用したり下手な予防線を張っているように見えて、皮肉としてはまったく腰が退けていると思ってた。「いいですか、これはアイロニーなんですよ」とあらかじめ言われても、おもしろくもなんともない。普段はミスリードを積極的に誘ってくるくせに、この件に限っては誤解を恐れているな、ビビってるな、と。皮肉って読者を挑発し、反感や怒りを喚起するようなものじゃなくちゃいけないでしょ。両義的・多義的に読めるようなものじゃなくちゃいけない(だから石川義正さんの「彼の主張ってスティーブ・バノンのレーニン主義とどこが違うの」って指摘はジジェクに対して好意的でさえあって、ある意味では正しいと思う)。で、このへんの微妙なスタンスをデリダ研究者の森脇透青さんが「極左をちらつかせながら実際には中道のようなやり方だから(イスラエルの件に関しても)芯が定まらないし、ぶれる」と評価しているのも、アイロニーというものの本質、つまり両義性についての核心をついていると言えるんじゃないかな。

80年代、多くの黒人が中流化していくなか、さらに多くの黒人は変わらないまま取り残されていた。若い黒人男性の犯罪率は高止まりし、殺傷事件の被害者もほとんど黒人だったことから、このままではセルフ・デストラクションだ、銃を持つな、落ち着け、殺し合うなと。そこで出てきたのが「チル・アウト」ってフレーズだったんだよね。

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「チル・アウト」がもともと「ストップ・ザ・バイオレンス」からの引用だって事実についてはもっと周知されたほうがいいんじゃないかと思ってる。今じゃアンビエントってジャンル自体が白人文化だと思われているきらいがあるから。

例の写真の詳細な分析をした記事(構図の巧みさは言わずもがな)。私は知らなかったけど、あれがジョージ・フロイド殺害後の抗議デモの報道で知られるピューリッツァー賞受賞の戦争写真家エヴァン・ヴッチによって撮影されたものであること、というのもやはり象徴的なことで、やはり政治は右でされ左であれ所詮スペクタクルの世界なんだなっていう。
theconversation.com/elevation-

山が動いた。ラキム(56歳)のニュー・アルバム"G.O.D.'s - THE REB7RTH"、7月26日(金)予約注文可能に。
genius.com/Rakim-kurupt-and-ma
youtube.com/watch?v=oOK7nXcXWd

その意味で90年代から00年代までパーティーをオーガナイズしてた音楽ライターやDJたちの作った文化ももちろん大事だし、見直されるべきだと思います(個人的には趣味が合わないものもあったけど、それはそれとして)。

幸いなことに私たちには和光大学周辺の先輩方もいるし、いろんなモチベーションを持った人たちが集まってそれぞれの文化を交換することができれば、その交点におもしろいものが生まれるんじゃないかな、という期待がある。

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そこで警察に対して「オレらなんにもしてないよ?」、「自由だと思っていたのに(実際にはそうではなかった)」みたいな問題意識がもてれば上出来だと思う。つまらないことばかり言ってないで、屋外に出てとにかく楽しむことがまず何よりも大切だと思っている。

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とりあえず人がいっぱい集まれば、そこに警察が来たりして、それだけで十分に「政治」の問題になるっていうのを日本人も早く経験したほうがいいと思う。たとえばクラブカルチャーって能天気なイメージで語られることが多いけど、そういう側面もたしかにあったでしょ。

私もここだけの話(呼び掛けの内容は別として)「ひとり街宣」はおもしろいと思ってしまった口。本当は政治なんかどうだっていい。いまとりあえず人が目的をもって家から外に出るっていうきっかけを(買い物以外で)作っただけでも偉いと思う。本当はもっと変なことすればいいと思うんだけどね。とりあえず最初の一歩として。

杉田俊介さんの鬱病のドキュメントについては、本当に切実さが伝わってきて、それ自体はたしかに胸を打つものなのだが、いつも投稿を見た後、こんなもの読んじゃっていいのか、という謎の罪悪感を覚え、この世界について申し訳なく思う。私の大切なネット上の友人も鬱で苦しんでいます。

あ、Threads一周年おめでとうございます。ザックにはこの機会にプラットフォームの中立性についてぜひとも考え直して欲しいと思ってます。せっかくおもしろいアルゴリズムで、投稿のキュレーションやってるんだからさ。

Discordはチャットメインで使っていたら、一時期四方八方から人生相談が寄せられるようになり、日常生活に支障をきたしたので、最近はほとんど使っていなかった。こういうオープンだけど、地味な場所のありがたみっていろいろ一周して初めてわかるんだよね。Mastodonは私にとって真っ昼間の人のいない公園みたいな場所。今でも。

女性ってネットでいつもこんな目にあっているんだろうな、ある種の男性って異性に向ける目が本当に異常、と悪寒とともに感じさせる好サンプルなので、彼には何も言わず、スクショ取って残しておこうと思う。

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