横浜シネマリンで『プロスペローの本』観ました。
greenaway-retrospective.com/

ミラノ大公プロスペローはナポリ王アロンゾーと共謀した弟アントーニオに国を追われ、娘のミランダと共に絶海の孤島に流され岩屋に幽閉される。
アロンゾーへ復讐するためプロスペローは友人ゴンザーローから譲り受けた24冊の魔法書を読み解く事で魔力を得て、その力で島にいる怪物キャリバンや精霊エアリエルを使役し魔法の力で復讐を果たす。

こちらシェイクスピアの戯曲テンペストが原案、1991年に公開された作品の2011年HDリマスター版を無修正で劇場初上映されたものとなります。
なんで無修正かというと出演する男も女も真っ裸率が多く、おっぱいもチンコも丸出しだからです。
まるでゲキシネを観ているかのような演劇的な演出で、終始プロスペローが音吐朗々と科白を言う様は舞台劇そのもの。
近年のVFXなどとは趣の異なる特撮や独特の色彩感覚に〝映像の魔術師〟という言葉が浮かび、独創的な映像と音楽に脱帽、圧倒された。
よくわからないけどむちゃくちゃ人を使って手間ひまかけて金使っているなぁと散文的かつ俗な感想を抱いてしまいました。
世の中にはこのような作品もあるのか――。

墓場のようなテトラポット群、船の中にいるように錯覚する丸窓のある家。
カブトガニ、クラゲ、タコといったグロテクスかつ官能的な海洋生物たちが頻繁に画面に出てくる様はまるでこの島が海に取り込まれてしまっているみたい。
なんだよこの『インスマスの影』みたいな流れはは……。けど宇宙的恐怖展開にはならず、静かで独特な世界が描かれていてゆきます。
なんとも妙な味わいの映画。
万人受けする娯楽作品ではありませんが、変わった作品に触れたい人は試しに観てみてはどうでしょう。

ジャック&ベティで『海街奇譚』観ました。
umimachi-kitan.jp

失踪した妻を探してカメラ片手に旅をする映画俳優のチューは妻の故郷である離れ島にたどり着く。そこでは漁師の守護仏の頭が無くなったため海に出た人たちが帰って来ず、人々は漁に出られなくなっていた。
チューが泊まった宿の女将が身の上話をする、かつては彼女の妹が宿屋を切り盛りしていたが、何年も前の8月5日に出ていってそれっきりだという。壁にかけられたカレンダーの日付は8月5日のままになっていた。
オフシーズンの寂れた街のダンスホールの愛想のない女性店主が語るには5年前に漁に出たきり帰ってこない夫の帰りを待ち続けているという。
街には他にも出ていった母に会いたがっている子どももいた。
この街では誰もが喪失を抱え、誰かの帰りを待っていた――。

夢か現か、過去と現在が交わる奇妙な展開。
常に曇天に覆われ四六時中雨が降っている島はまるでそこだけ現実世界から切り離された異界のよう。
まるで銀幕から生ぬるい潮風が吹き、じっとりとした雨が体にまとわりつくかのような感覚におちいりました。

そして近くでは表情が描かれるが遠ざかるとぼんやりとした円形にしてしまうという大胆な演出にも驚かされた。
お話そのものは痛快なドタバタ劇だが生と死や親から子へと引き継がれる想いなどのテーマや、公営団地に住む人とそうでない人、ストライキやデモに参加する人とそうでない人。裕福な資本家と貧しい労働者の格差などが押しつけがましくなる事なく描かれているあたり実に深い。
大人も子どもも両方楽しめる良作で観て損はない逸品。

川崎チネチッタで『リンダはチキンが食べたい!』観ました。
chicken-for-linda.asmik-ace.co

フランス郊外の公営団地で母ポレットと二人で住む8歳の少女リンダ。ある日のことポレットの結婚指輪を盗んだ罰として厳格な伯母アストリッドの家に連れて行かれるのだが、それはポレットの勘違いだとのちに判明する。
お詫びに何でもするというポレットにリンダは亡き父がよく作ってくれた思い出の料理パプリカ・チキンを食べたいと頼む。
しかし街はストライキまっただ中で精肉店もスーパーも営業しておらずチキンは手に入らない。
そこでポレットは養鶏場から生きた鶏をかっさらうという強硬手段をとり、それを機に警察や団地中を巻き込んだ大騒動に発展する事に――。

こちらフランスのアヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のクリスタル賞に輝くなど世界各国で高い評価を得ているアニメーション作品となります。
特筆すべきはその映像描写。キャラクターはシンプルな筆遣いで描かれており、リンダは黄色、ポレットはオレンジと固有の色づけがされるなど一人一色があてがわれている。
実にシンプルでユニークな方法で多様性を表現しており、性別や人種に縛られる事なく個々人の個性や性格をの違いを色分けしていてお見事。


先日観た『リンダはチキンがたべたい!』の入場特典で作中に出たパプリカ・チキンのレシピが書かれていたのでざっくりと作ってみました。
汁気が多くてそのまま食べるのではなくライスやパスタにかけて食べると合いそうな味です。


サンマーメンといえば玉泉亭が有名ですが和記食坊でも同名のものがあったので注文。
醤油ベースのあんかけとろみ野菜ラーメンという感じの味でした。


『サロン卵と私』でシンプルな昔ながらのオムライスとフルーツティーを頼みました。
うん、まぁ普通……。


白米、インスタントのお吸い物、キムチ、厚揚げとたけのこの煮物、モツニラ炒め。

shueisha.online/articles/-/250
──いまでは馴染みがありますが、最初に“陰陽師”や“安倍晴明(あべのせいめい)”という単語を使い出したのは獏さんですよね?

永久保貴一がブチ切れそうな記事だ。


ごはんというかお菓子ですが、川崎の堂本で購入した大師巻の中味、だるま煎餅、おむすび煎餅。
本来の大師巻は海苔巻きなのですが中味なので自前で海苔を添えて食べます。
大師巻、朝イチで売り切れる人気商品なので一生食べられないだろうなぁ。

パンフレットに加えてグッズ類でお金が消えた。


かわいらしい猫まんじゅうと猫好きのためのラーメンを購入しました。


先日アトレ川崎のトラットリアターヴォラでジェノベーゼとプロシュートのピッツァ、桜海老のボンゴレビアンコを食べました。
パスタは少々味が濃いめでしたが美味しかった。

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