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一応こっちにも話題に上がった本を
泣きそうに(泣いてる)なりながらも小粋なBGMに助けてもらいつつ、文字ではできない話も実になるような話もできてよかった

本日話題にした本

『HHhH─プラハ、1942年』ローラン・ビネ

『川滝少年のスケッチブック』小手毬るい

『呉本』丸古玲子

ほか
『暁の宇品』堀川惠子
『海なお深く』全日本海員組合 編集

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ブルスカ版のツイキャスことBluecast、小粋なBGMつけられるしめちゃくちゃ良かった!!
配信してるよ!!ってトップページに表示されるぽいのは恥ずかしいけどフォロワー限定にしているので、ただアイコン出てるのが恥ずかしいだけであとはツイキャスのラジオ配信って感じでした
あとホントにBGMつけれるのもいいし、音量を調整できるし、なんか効果音が5つも鳴らせるからクイズもできる(????)

襲撃からの文章は本当に胸がキリキリするほどで、物語と言ってしまいたくなるほどで、何故か涙が出た
そしてビネによるあらゆる関係者への賛辞、労り。1942年周辺のドイツに詳しくなくても、この本を読むのにあまり苦労はしないだろう
それほど「ハイドリヒ」とそれを取り巻く「ドイツおよび周辺国の動き」も描かれていたように思う

>(前略)
>僕にとって、この物語が完全に終わることはけっしてなく、この事件に関して次から次へと出てくる新たな事実をずっと学びつづけていかなければならないのだ。
(『HHhH』256/)

肝に銘じておきたいいくつかのうちの、ひとつ。
本当読んでよかった。
ありがとうございました。

これまであらゆる引用をもちいてきたが、最後に共感したこと、本書解説に意を得たり、となったのでそれで〆させてもらう。

>過去に起こった(とされる)一連の出来事、すなわち「歴史」を書こうとすることは、必然的かつ不可避的に「物語」を書くことになってしまう。どれほど時間と労力を費やしたとしても、或る歴史的事象を十全に描き切ることなど不可能であり、そこには必ず意識的、無意識的な虚構化、フィクション化、物語化が紛れ込んでしまう。この意味で、すべての「歴史小説」は、どんなにリアリティが、真実味があったとしても、結局のところは作りものとしての「物語」であることから逃れられない。となるとむしろ問題は、ならば歴史小説の作者は、如何にしてそれを書くことを、そのような蛮行(?)を自分に許すことが出来るのか、ということになるだろう。
>(中略)
>しかし「僕」は、この難儀に全力で挑戦しようとする。本作がすこぶるユニークなのは、いわば「ハイドリヒ暗殺を小説化しようとすること」を小説化してみせた点にある。
(『HHhH』解説 佐々木敦/458P)

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『HHhH─プラハ、1942年』(ローラン・ビネ 著 高橋啓 訳/創元文芸文庫)

フォロイーさんのお勧めで贈っていただき、また近ごろの色々もありすべて読み通した。久しぶりにどっぷりと読書に浸ったと思う。
この本を読めてよかった。シンプルに「面白かった」。記される歴史的事実の羅列に、心臓を鷲掴みにされたようだ。物語的でいて物語ではない。しかし「物語」にも向き合っている。良書だった。

今日ずっと頭からウォンツの歌が離れなくて気が狂いそうなので放出しておきます

あなたのそばにみんなのそばにウォンツウォンツ・ウォンツ♪

がんす横丁で知るヒロシマ | NHK 【NHK】
昭和24年から36年にかけ、新聞に掲載されたエッセイ「がんす横丁」。書いたのは、NHK広島放送局の初代アナウンサー・薄田太郎さんです。原爆投下前の広島のにぎわいを回想し、人気となった「がんす横丁」をもとに、かつての広島の姿を探しに街を訪ねました。 nhk.or.jp/hiroshima/lreport/ar

『句集 きのこ雲』(昭和31年発行の平成10年復刻版)

第一部は「きのこ雲」
第二部は「ケロイドの声」
第三部は「神の怒り」
で構成されています

第一部は、そのとおり惨禍そのときのことを詠まれたもの
第二部は、戦後生き延びケロイドを残しまた原爆症で死に、就職や結婚で差別を受けた句がいくつか
第三部は、背景に原爆禁止運動、ビキニ水爆実験があり、全国からの投稿がグッと増えている印象です

機会があったらぜひ
『原爆詩集』がうねる猛火の苦しみのなかで読むのであれば、この句集はあの日のような、晴天の厳しい日差しの下で読むような苦しみかな、と思います [参照]

『句集 きのこ雲』「第三部」より、特に残ったもの

もう忘れたい原爆を忘れられず
(広島 榎木聡夢)

原ばくのまぐろばかりの大漁節
にんげんがまぐろになってころがされ
(東京 笠置正邦)

実験も自国は害がないように
(広島 北本照子)

原子雲ニュースで見てるうちは無事
(防府 竹永あきら)

原爆を作って管理には困り
(ポートランド 新岡譲次)

“(原爆禁止運動について・前略)周囲の何かに遠慮した冷淡さに、ともすれば遠慮勝ちであり、その訴えも非常に弱いものでありました。しかも考えてみればそれは原爆の恐ろしさを本当に知らない多くの人達のために、大変無責任な、不人情なことだと思うのであります。私達はやはり、いかに制約されようとも、あの原爆の恐ろしい現実を、なまなましさを、私達にそれぞれ出来る方法で一人でも多くの人に訴え、解って貰わなければなりません。”
(句集きのこ雲をおくる言葉 森脇幽香里 より)

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『句集 きのこ雲』「第二部」より、特に残ったもの【差別表現あり】 

引揚げの眼に広島は墓石だけ
(呉 青木微酔)

マスクしてケロイドかくす人に逢い
来る年もなお続く死の御招待
(広島 石井政男)

モルモットとしてつぐなうべき罪か
(東京 石原青龍刀)

喜んだ無傷原爆症になり
(広島 (故)今田利春)

原爆の痛手子孫へ瑕として
(山口 金井芳の人)

罪人のようにケロイド見つめられ
(広島 北本照子)

原爆を落とされ軍備をすすめられ
原爆でやられ整備でクビにされ
原爆が父母を六万円に替え
原爆が包んで消した二十万
原爆の町に復員した無念
(広島 郷田茂生)

原爆の話ひろしま夏が来る
(松山 白石大観)

ケロイドの一部御嫁の邪魔になり
(広島 菅美子)

青い目のカメラドームへ無表情
(山口 西川燕柳)

嗤われて淋しい原爆ノイローゼ
(広島 森脇幽香里)

ケロイドが言いたいだけを言ってくれ
三途の川を生きて原爆語らされ
(広島 吉村みすず)

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『句集 きのこ雲』「第一部」より、特に残ったもの【残酷な描写あり】 

原爆へ最敬礼の型で死に
(広島 大山露斗)

傷口の蛆は原爆など知らず
その下の叫びは知らぬきのこ雲
(広島 定本広文)

泣き叫ぶ死の寸前に神はなく
焼け出され野宿の傷へ星は冴え
(広島 末本晴樹) 

なすすべもなく広島が燃えてゆく
血と膿の中で蛆だけ生きている
死の街に残り戦はまだ続き
死ぬ方がましと火傷の娘のうめき
(防府 竹永あきら)

原爆と知らずパラシュートへ見とれ
(広島 田村秀宗) 

訓練へ耳目覆ったままで逝き
(広島 藤本英雄)

はいて出た白靴で知る子の死体
(門司 丸山貞子)

原爆の死臭に馴れて米をとぎ
屍と寝た夜の星が目に残り
(広島 御戸凡平)

白骨に表情なきをましとする
美しかったB29にしてやられ
(広島 森脇幽香里)

背を焼かれまだしあわせとはげまされ
(広島 吉村みすず)

兵隊さあん痛いよ水をつかあさい
(徳山 渡辺伊津志)

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