CMYKは、印刷インキの濃度で色の情報を保持する形式の一つです。
シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)、ブラック(Black)の濃度を0〜100%で保持します。
標準的な印刷方法で指定の濃度で印刷した場合にこういう色になる、という変換テーブルを使って、パソコンの画面やスマートフォンの画面に表示することができますが、これはシミュレーション表示で、本当の色は印刷機で印刷して仕上がった色です。
編集には向かない形式ですので、作業時はRGBでデータを作り、最後の目的が印刷の場合にCMYKに変換して利用します。
Adobe Illustratorのような印刷をターゲットとしたソフトウェアでは、CMYKでデータを作成することができますが、印刷される際の効果を理解してデータを作成する必要があります。
たとえば、ソフトの中ではCMYK全部100%のデータを作成することができますが、実際に印刷する際にインキをのせすぎて意図した通りの効果が出ません。
もうちょっと踏み込みます。
印刷インキの色は同じではありません。また、印刷条件も同じではありません。
それではいろいろ困るので、業界で標準を決めて、みんなでそれに合わせた印刷をする、という取り組みをしています。
このうち、日本でもっとも広く使われている基準でCMYKとRGBの変換テーブルをデータ化したものがJapan Color 2001 CoatedというICCカラープロファイルです。
日本のオフセット印刷(枚葉印刷・4色・コート紙)の条件です。
シアン100%、マゼンタ100%で刷った時に、sRGBだとどんな色になるか、
逆にsRGBの特定の色をCMYKで表現するときに、どんなCMYK値にすればいいのか、
このカラープロファイルを使って変換しています。