#fedibird 投稿がユーザー個別のinboxに届くと、サーバ全体の窓口であるshared_inboxと違い、そのユーザーに対するサイレントのメンションが付与されます。
これはあまり知られていない概念かもしれないので説明しておくと、投稿には、メンションの一覧が保持されています。通常は、@ をつけて明示したものが記録されているのですが、投稿本文中に明示されていない、いわば隠しメンションが存在しています。
公開範囲ダイレクトではメンションされた人だけが投稿を参照できますが、
この隠しメンションだけの投稿は、ダイレクトに似ていますが、目に見える形ではメンションがありません。
このような投稿は、明示的なメンションを含まない形で、ユーザーのinboxに直接配送することで生まれます。
これが、limitedという投稿範囲(visibility)です。
Hubzillaが早くからサポートしており、互換をとるために産まれました。Mastodonでもサークルにより実現され……かかりましたが、採用されていませんw
Fedibirdにあるサークルというのは、このlimitedの一形態です。
#fedibird ActivityPubのネットワークは、公開投稿を主体とするものであると捉えるのが自然です。ここは敢えて言い切っておきます。
さまざまな公開範囲や、リプライを関係者だけにみせるようにするなどの工夫などはありますが、
本質的には、一切暗号化はされておらず、各ActivityPub実装が紳士協定のようなものでルールをすりあわせているだけです。
ひとたび投稿され、連合されれば(他のサーバに配送されたりfetchされれば)、公開範囲が守られる保証はありません。
拡散した情報を回収することも困難です。
まあ、何事も完全なものはなく、それでも公開範囲は十分機能するわけですが、公開が基本のネットワークにいることは意識していた方が良いでしょう。
なお、同じ連合するネットワーク(別のFediverse)であるMatrixは、クライアントで暗号化されるエンドツーエンドで、いわゆる公開投稿が存在しない世界です。
Matrixの場合、ものすごくメンバーの多いルームをパブリックと捉えることもできますが、そういう使い方を主体とする考え方ではないと思います。
非常に対照的です。