2024年ピューリッツァー賞(The 2024 Pulitzer Prize Winners) – Nobuyuki Kokai
5月6日、ピューリッツァー賞選考委員会(Pulitzer Prize Board 2023-2024)は、2024年のピューリッツァー賞受賞者を発表しました。国際報道部門では、ニューヨーク・タイムズの「10月7日のイスラエル南部でのイスラム主義組織ハマスによる致死的な攻撃、イスラエル諜報機関の失敗、そして、ガザでのイスラエル軍の徹底的で致命的対応に関する広範囲かつ暴露的な報道」が受賞しています。ニュース速報写真部門では「ハマスのイスラエル攻撃と、イスラエルのガザに対する壊滅的攻撃の初期の数週間を記録した「ロイターの写真スタッフ」が受賞しています。
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世界初の商業用メガワットクラス波力エネルギー変換器 – Nobuyuki Kokai
世界各国で波力発電の研究開発と実用化が進展しています。特にデンマークの「WEPTOS」と英国の「SWEL」の2社は、実験段階から商業用に移行する段階に来ています。エネルギー変換効率の向上や製造コストの低下、スケーラビリティの確保などで、最大の難関であった「発電コスト」が、ほかの再エネや火力発電などと競合できるレベルに到達したとしています。
高速複合ヘリコプター「Airbus RACER」巡航速度400km/h以上を目指す – Nobuyuki Kokai
欧州の「Clean Sky 2」プロジェクトで開発された高速複合ヘリコプター「Airbus RACER」は、従来のヘリコプターよりも50%高速な400km/hを超える巡航に最適化されています。巡航速度333km/hでは241km/hのヘリコプターよりも距離当たりの燃料消費量が15%少なくなります。高速化と2基の推力プロペラ構成、機体の空力性能向上や軽量化などで、距離当たりコストの25%削減を目指しています。4月25日にマリニャーヌで初飛行を成功(下記動画)させています。
コッポラ監督のSF映画メガロポリスは名作か?駄作なのか? – Nobuyuki Kokai
名作映画「ゴッドファーザー」を世に送り出してから50年、伝説の映画監督フランシス・フォード・コッポラ(1939年4月7日 – )は、かつてないほど壮大なプロジェクトに挑もうとしています。駄作との前評判が伝わる中で、コッポラ監督が1億ドル(約150億円)以上の私財を投じて、キャリア史上最高の作品が、これから生まれることを証明しようとしています。SF超大作メガロポリス(原題:Megalopolis)はカンヌ映画祭でプレミア上映(5/17)されることになっています。駄作なの? 面白そうな映画です。
子育てで一番大事なたったひとつのこと(TED: Becky Kennedy) – Nobuyuki Kokai
誰でも頭に血が上ることはありますが、その相手が自分の子である場合、かなりの危険を冒していることになります。そんなときに頼りになるのが精神科医であり、著名な子育てアドバイザーであるベッキー・ケネディ(Becky Kennedy)氏です。親たちの決して素晴らしいとは言えない場面における、罪悪感や恥ずかしさにどう対処すべきかの実用的なアドバイスに加え、良き親になるための会話例まで伝授してくれます。しかも、これは他の人間関係にも応用できます。結論は…「やり直すのに遅すぎることはありません」です。
1971年4月の記録映画アイヌの結婚式(ウトムヌカラ) – Nobuyuki Kokai
小山妙子(こやま・たえこ:84歳)さんは、1971年(昭和46年)に当時とても珍しかったアイヌ古来の方法で結婚式(ウトムヌカラ)を挙げました。新郎は貝沢三千治さん、ともにアイヌの血を受けた人です。その様子はドキュメンタリー映画として残されました。今年4月21日に小山さんを迎えてむかわ町穂別で上映会が開催されました。小山さんは差別や偏見と闘って来たからこそ、結婚式の映像を残そうと決意したと言います。花婿と花嫁の「めし食い」から始まるアイヌの結婚式、貴重な記録映画です。
もたれあう日本企業の持ち合い株式ゼロ方針を提唱(ACGA) – Nobuyuki Kokai
4月26日、世界の機関投資家が参加するアジア・コーポレートガバナンス協会(ACGA)は、日本企業に対して政策保有株式の縮減を加速し、原則として保有をゼロにすべきとの提言をまとめました。日本独自の持ち合い株式は「資本効率の改善の足かせになりかねない」、さらに「株主が経営陣の責任を厳しく問わない可能性がある」など、コーポレート・ガバナンスの観点からも懸念を示しています。直近、損害保険会社間の保険料カルテル問題を受け、金融庁が政策保有株式の保有がこの反競争的行為の一因となっているとして、各社に政策保有株式の縮減を加速するよう指示しています。
完全オープンソースの Meta AI 最新モデル「Llama 3」発表 – Nobuyuki Kokai
4月18日、Meta(メタ・プラットフォームズ)は Meta AI最新モデル「Llama 3」をオープンソースでリリースし、誰にでも使えるようにしたと発表しました。また、MetaのチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカン氏は、Llamaのより強力な後継モデルの開発が進行中だと述べています。彼は、それが世界最高のクローズ型なAIモデルであるOpenAIの「GPT-4」やGoogleの「Gemini」を凌ぐ可能性があると示唆しました。
待望されるレーザー兵器による対空防衛システム – Nobuyuki Kokai
レーザー兵器(Laser weapon)は、レーザーを利用した指向性エネルギー兵器の一種です。米国とイスラエルが共同で開発中の対空レーザー兵器戦術高エネルギーレーザーや、米国のAN/SEQ-3レーザー兵器システムなどがあり、イスラエルはアイアンビーム(Iron Beam)を2025年に実戦配備するとしています。今年1月、英国のドラゴンファイア(DragonFire)が空中発射試験に成功、グラント・シャップス(Grant Shapps)国防相は12日、ロシアのドローンを撃墜できる高出力レーザー兵器を、ウクライナに供与できる可能性があると語っています。
2024年米国大統領選と注目されるスイングステート(Swing state) – Nobuyuki Kokai
スイング・ステート(Swing state)は、米国大統領選挙の勝者総取り方式において、共和党・民主党の支持率が拮抗し選挙の度に勝利政党が変動(振り子のように揺れる)する州を指す言葉です。スイングステートのアリゾナ州最高裁判所は4月9日、大統領選の争点の1つである人工妊娠中絶に関して、妊婦の命を救う場合を除いて、ほぼ全面禁止の判決を下し注目されています。JETRO(日本貿易振興機構)が、米国大統領選やスイングステートを解りやすく説明しています。
真実の愛 -「いつまでも幸せに暮らしました」の神話(TED: Francesca Hogi) – Nobuyuki Kokai
おとぎ話を紡ぐ産業複合体はあなたに嘘をついている、と恋愛コーチでポッドキャスト・ホストのフランチェスカ・ホギ(Francesca Hogi)氏は言います。彼女は、数1,000人それぞれが持つ恋愛への願いや夢を聞いてきました。それに基づいて、私たち皆の恋愛の新しい未来のあり方を紹介します。それは、私たち一人一人が真の愛への鍵を自分自身の中に持っているという未来です。
岸田首相の演説「未来に向けて ~我々のグローバル・パートナーシップ~」全文 – Nobuyuki Kokai
現地時間4月11日午前11時10分(日本時間12日午前0時10分)から約35分間、米国・ワシントンDCを公式訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、米国連邦議会上下両院合同会議において、「未来に向けて ~我々のグローバル・パートナーシップ~」と題する演説を行いました。本演説は、ジョンソン下院議長が主宰し、ハリス副大統領(上院議長)や、上下両院指導部を始め、多くの上下両院議員や各界の関係者などが出席しました。アニメの話題などで笑いも交えながらの演説で、超党派の議員が総立ちで賛意を送る「スタンディングオベーション」がおよそ15回起きています。
日米首脳共同声明(未来のためのグローバル・パートナー)全文 – Nobuyuki Kokai
現地時間4月10日(日本時間11日)、米国・ワシントンDCを公式訪問中の岸田文雄内閣総理大臣は、ジョー・バイデン米国大統領と日米首脳会談を行い、その成果として「グローバルなパートナーシップ」をうたった共同声明を発表しました。会談の冒頭では、岸田首相は「日本と米国の固い絆を確認し、日米がどんな未来を築こうとしているのか内外に示す貴重な機会にしたい」と表明。バイデン大統領は「日米同盟は歴史上かつてないほど強固な形だ」と述べました。
15歳でデビューした宇多田ヒカルさん初ベストアルバム「SCIENCE FICTION」 – Nobuyuki Kokai
1998年12月9日リリースのシングル「Automatic / time will tell」でデビュー以来、常に革新性と大衆性を兼ね備えたポップスをクリエイトし続けてきた宇多田ヒカルさん。25年間に制作された全作品から自身がセレクトした「SCIENCE FICTION:CD2枚組」です。26曲の収録曲のうち3曲はこのアルバムのために新たにレコーディングし直され、10曲は新たなミックスバージョンで収録しています。また最新シングル「何色でもない花」に加え、書き下ろしの新曲「Electricity」も収録しています。25年間のキャリアを支えてくれたファンへの感謝と、常に自身の創造性をアップデートし続ける宇多田ヒカルさんのアーティスト性を浮かび上がらせ、25年を経なければ創り得なかったアルバムです。
素敵な愛を描くシンプルな物語と紙切り短編アニメ「Lost Sheep」 – Nobuyuki Kokai
2023年12月24日に公開された素敵な紙切り短編アニメ映画「Lost Sheep」があります。迷子になった3本足の子羊を描くシンプルなストーリーですが、影絵の紙切りのストップモーション・アニメーションで製作されています。台詞もなく、子どもから大人まで理解できる素晴らしい作品です。制作したのはルーカス・ルーニー(Lukas Rooney)さんです。
台湾の花蓮地震(2024)過去25年間で最大規模(M7.2) – Nobuyuki Kokai
2024年4月3日午前8時58分ごろに台湾東部の花蓮県沖およそ25キロを震源とする地震(花蓮地震)がありました。震源の深さはおよそ15キロ、地震の規模を示すマグニチュードは7.2と推定されています。花蓮県では震度6強の揺れを観測したほか、北東部の宜蘭県などで震度5強、北部の台北市や新北市、中部の台中市など広い範囲で震度5弱の揺れを観測しました。台湾当局は、これまでに7人が死亡したほか、821人がケガをしたと発表しました。また倒壊した建物などの中に閉じ込められている人が77人にのぼっているということです。
ロゼッタストーンはなぜ重要だったのか(TED-Ed: Franziska Naether) – Nobuyuki Kokai
何世紀もの間、学者たちを悩ませたのがヒエログリフ(Hieroglyph)です。その文字は古代エジプトの遺跡や石碑、パピルスに書かれていました。しかし1799年、その意味を明らかにする世紀の発見が起こります。その発見とは、3つの言語が書かれた石で、ヒエログリフ、デモティック、古代ギリシア語が書かれていました。では、どうやって学者たちはロゼッタ・ストーンに書かれた古代のメッセージを解読したのか、フランツィスカ・ナイター(Franziska Naether)博士が教えてくれます。
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ロサンゼルスのリトル・トーキョーに大谷翔平選手の巨大壁画 – Nobuyuki Kokai
3月27日、ロサンゼルスにあるリトル・トーキョー(Little Tokyo)に大谷翔平選手の巨大な壁画が完成し、お披露目の式典が開かれました。式典には地元ファンやドジャースの関係者、それに日系米国人コミュニティーなどから200人以上が駆けつけました。縦30m横15mの巨大壁画を描いたロサンゼルス出身のロバート・バルガス(Robert Vargas)さんは、「このプロジェクトは人々やさまざまな文化を一つにするための手段です」と語っています。またAR(拡張現実)により大谷選手が打って投げます(^^)
世界幸福度ランキング2024(World Happiness Report 2024)日本51位 – Nobuyuki Kokai
3月20日の国際幸福デー(The International Day of Happiness)に恒例の2024年版世界幸福度ランキングが発表され、フィンランドが7年連続トップを維持しています。日本は昨年の47位から51位に下落しています。幸福に関する研究では、時間の経過とともに変化します。今年は若者、高齢者、そしてその中間の人々の「幸福」に関する調査結果があります。日本は若者(30歳未満)が73位、高齢者(60歳以上)は36位となっており、若者の幸福度が高齢者より低いという結果になっています。
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国際金融センターランキング(GFCI 35)東京は19位 大阪47位 – Nobuyuki Kokai
3月21日、世界の国際金融センターの実力と競争力を評価する国際金融センター指数(Global Financial Centres Index: GFCI)の35回目の調査結果が公開されています。ランキングのTop3は、前回調査(2023年9月)と同様、ニューヨーク、ロンドン、シンガポールの順で変わらず。東京は前回の20位から一つランクをあげて19位となっています。Top20にはアジア圏8都市が入っており、東京(2018年3月まで5位)の低下については、理解できる要因と不自然さも感じます。2020年施行の「香港国家安全維持法」を補完する国家安全条例の施行(3/23)で、香港(4位)の国際金融センターの地位は低下の一途のように思います。
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