《実際に「京」は、スピードで世界一から外れて以降も、メモリアクセスの速度や性能などの優位性を測る「HPCチャレンジ賞」の4部門すべてで第1位(2016年)になるなどスピード以外の特性が表れ……まさにスピードにこだわらない開発の成果が出ていた。
つまり、2009年に一躍注目を浴びた「2位じゃダメなんですか」などの事業仕分けでの議論は間違ってはいなかったのだ。
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ちなみに、スパコンの議論は民主党政権下での事業仕分けの半年前に、実は自民党の中でも議論されている(自民党無駄撲滅プロジェクトチーム)。その際にも、「スパコンを開発することが自己目的化している。スパコンを活用してどのような効果を出していくのかを明確にするべき」、「最先端の次世代コンピュータを保持しないダメージが分からない」など、ほとんど同じ指摘がされていたのだ。》
スパコン「京」の運用終了。「2位じゃダメなんですか?」は何だったのかを改めて整理する(伊藤伸)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/4627b3a33b31bf006f884870d2aec3f7d8506d17