叢書・ウニベルシタス 1164
解釈学入門
ヘルムート・ダンナー:著
《解釈学(Hermeneutik)とはどのような思考の方法なのか。日常のあらゆる事象の意味を理解し、言葉や記号を翻訳することそれ自体の意味や作用を吟味するこの学問的構えは、ギリシャ・ラテン以来の西洋哲学の伝統に根ざし、近代以降はシュライアーマッハー、ディルタイ、ハイデガー、ガダマー、リクールらのテキスト解釈の技法に結実してきた。そのエッセンスを初心者にも分かりやすく記述した格好の導入書。
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第Ⅴ章 現在と他者の理解
1 テキストを解釈する
──たとえば、リテルの『慈しみの女神たち』》