報道が性別を代名詞がわりに使うの有害だなと思っている。ノンバイナリが排除されるし、性別への偏見をしばしば煽る。 [参照]
言いたいけどうまく言えないことをだいたい代わりに言語化してくれている記事があった。
『日本版DBS創設に危惧 子どもを性犯罪から守ることに異論はないが、問題は山積みだ』
https://globe.asahi.com/article/15303946
小児性愛者への差別発言の引用を含む
途中までは、多少引っかかる表現はありつつもふむふむ…と読んでいたのに、全て読んでみると恐ろしい気持ちになった。寝ようと思っていたのに怒りが収まらない。
『子どもの性被害防ぐ「日本版DBS」導入決まる…でも課題山積み 犯歴確認に時間がかかると人材確保が難しく』
「当社の場合は、10年くらい前から正社員の採用前に小児性愛の傾向がわかる適性検査を取り入れている。そこで少しでも傾向が出た場合には採用を絶対にしないというポリシーを持っている。」
「ただ小児性愛者が紛れ込んでいるリスクはあり」
小児性愛者=危険、性犯罪者予備軍、という前提で話がなされている。子どもへの性犯罪を行う=小児性愛者、ではない。
これが例えば「同性愛の傾向がわかる適性検査を取り入れ、少しでも傾向が出たら採用しない」とか、「同性愛者が紛れ込んでいるリスク」だったらどうか。さすがに差別だとわかるだろう。なぜ小児性愛者なら犯罪と結びつけて良くなる。属性と犯罪を結びつけるな。
また、「暴力は民主主義への攻撃」という言説が、結局は「暴力ではなく選挙で」という言説を形成することも私は危惧している。
選挙は民主主義の一手段だが、選挙だけが民主主義かのように述べる言論は危険だ。「民主主義=選挙/投票」という図式のみの広がりは、この社会に存在する選挙権のない人や投票手段のない人を包括しておらず、全く民主主義的でない。
民主主義の実現と維持のためには様々な手段があり、権力からの弾圧や排除に抗うための手段は決して選挙だけでない。
暗殺やテロリズムは民主主義への攻撃である以上に、社会そのものへの攻撃であり、主義に関係なく全ての人への危機であるはず。なので、暗殺やテロを殊更に「民主主義の危機」とする言説は危うさがある。市民自らが「暴力は民主主義の敵」と位置付け「民主主義≠暴力」とするとき、民主主義社会それ自体が市民に働く暴力が不可視化される。
民主主義もまた、権力者や支配層による人民への暴力を引き起こし、それを正当化してきた。そして、民主主義は革命や暴力の歴史によって形作られてきた主義思想および構造である。
こうした「民主主義≠暴力」という言説は、それらの社会構造と歴史を都合良く無視してしまう。国家そして権力者の暴力を温存し、市民側の抵抗のみが「非暴力」に限定されることに繋がる。 2/3
有料記事がプレゼントされました! 7月13日 10:02まで全文お読みいただけます。
脱法行為?賃上げアイデア「残業時間は個人事業主に」 内閣府が表彰:朝日新聞デジタル
https://digital.asahi.com/articles/ASS7C1SXFS7CULFA00LM.html?ptoken=01J2J7C55YAVPBAJ51JTYYXA1B
ふざけんな内閣府。
労働者を過労死で殺すような運用だぞ、こんなアイディア。
それにこれまで散々、批判されてきた"なんちゃって業務委託"を奨励するなんて。
記事もなんか「誤解を受けかねないよ」みたいな書きぶりだけど、誤解じゃない。国は労働者を安く買い叩き、危険にさらしてもいいと考えているし、その考えをその態度・政策・行政の実態で雄弁に語っている。
記事にも記載があるが、以下補足。
"なんちゃって業務委託"と私が呼んでいるのは、実態は就業先の会社の指揮監督を受けて業務をしているのにも関わらず、業務委託として契約することで残業代や社会保険料を会社が払わない行為のこと。
この"なんちゃって業務委託"は"偽装業務委託"と呼んでもいいと思う。
これはIT業界を含む広く製造業をはじめ、様々な業界で主にブルーカラー(現場で現業を担う労働者)に分類されるような労働者を相手に横行している。賃上げ阻害の要因にもなっていて、悪質な実態。
20↑🏳️🌈🏳️⚧️トランスジェンダーでノンバイナリー。Aジェンダー。ゼノアイデンティティ。クィア。🟨⬜🟪⬛お絵描きが好き。うつ病持ち。
種差別反対。全ての差別、搾取、暴力に反対できるように。