『ウスタード・ホテル』(マラヤーラム語、2012年)観ました。料理人青年の成長もの、と見せかけ、これはゴリッゴリのスーフィズム映画ですね……!!! チシュティー廟出てきたし……。
美しい画面に官能的な料理描写、脳髄に響くガザル、人間の善性に対する確かな信頼。感情をせわしく揺さぶるというより、二時間半じわ……じわ……と南アジアの信仰と食が食堂の建つ浜辺のように打ち寄せる。すばらしかった。
アホウドリのみならず国内の鳥も獲りまくってフランスに輸出し、「日本産」の羽毛は「パリの」高級婦人帽として西洋でもてはやされたという話、現代でエジプトの児童労働のもと作られるハイブランドの香水とかに通ずるもんがある
5/19に新刊『蜜蜂よ、夜々を遊行せよ』(18世紀インド幻想文学)出ます。