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岸田首相は答弁で「(同性婚は)家族観や価値観、社会が変わってしまう課題。社会全体の雰囲気に思いを巡らせ判断」と。人権を「多数決」で決めるのか。「自分たちが“理解”するまで、マイノリティは不利益をこうむり続けろ」ということなのか。冒頭で考えました▶ youtube.com/watch?v=Uic4rJf60q #d4p

この岸田首相の言葉に対し、「多くの世論調査では賛成の声が上回っている」「すでに変わってきている」という事実を示すことも大切なのだけれど、人権は本来、「マジョリティの賛成を根拠にしてマイノリティに認める」ものではない、という前提も忘れずにいたい。

写真はワルシャワ・キーウ合同のプライドパレードで。

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なぜ彼らは「クルド人だから」という理由だけで、命を奪われていったのか。マイノリティーであるがゆえに、時に大国に利用され、時に見捨てられ、その繰り返しが今に至るまで続く。「クルド人は常に“使い捨て”だ」と、何度現地の友人がこぼしたか分からない。WOWOW連載です。
note.wowow.co.jp/n/n84681fe7f7

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富山大・斉藤正美さんの論考。「保守派と旧統一教会などが言う『家族を大切に』という言葉は、男女共同参画、選択的夫婦別姓制度、性教育、同性婚などへの反対や、性的少数者への攻撃につながっていることをしっかり認識する必要がある」。安倍元首相はかつて「民主党が目指しているのは、子育てを家族から奪い去り、国家や社会が行う子育ての国家化、社会化です。これは、実際にポル・ポトやスターリンが行おうとしたこと」と述べていた。「家族を通して国家の繁栄を実現しようとする保守派の家族国家観と、子育ての社会化を共産主義だとみなす反共の家族観が安倍氏の中では共存していたのだろう」「異性愛の人や、性別規範にのっとって子育てや介護をしてくれる人だけが『家族』として大切にされる社会は、公平な社会とは到底言えない」「すべての人の人権が尊重される社会を実現するには、保守派と旧統一教会をはじめとする宗教右派との政策的なつながりを人権という観点から洗い直すことが先決」
mainichi.jp/premier/politics/a

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映画『二十歳の息子』への小田香さん(映画作家)のコメント、覚えておこうと思った。
「他者を理解したいという希求、欲望」
「他の人格をじぶんの理解内にしようとする支配欲や矮小化」
のところ。
自分には理解できないことを、知っている何に近いかなと考えて、当てはめて、ざっくりわかったことにしてしまうことが時々あるので。とくにエンターテイメントのフィクションを作っていると、「難しい問題をわかりやすく圧縮してまとめて面白おかしく読ませる」のも仕事になり、創作でも現実でも手癖がついてしまう。理解の範囲外にある豊かな他者の存在を小説ばかり書いていると忘れる。忘れながら偉くなっていく。

これに近いことを昨年、SixTONESの松村北斗さんも仰っていた。
「共感に似た、自分の知識だけは当てはめることができるけど、本質まではわかってあげれてないだろうな」
youtube.com/shorts/iLm7VGfF1JQ

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【書きました】「LGBT見るのも嫌だ」荒井首相秘書官が差別発言。首相や秘書官全員も同じ考えか?

荒井勝喜首相秘書官が、性的マイノリティについて「僕だって見るのも嫌だ。隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」、同性婚について「社会に与える影響が大きい。マイナスだ。秘書官室もみんな反対する」「人権や価値観は尊重するが、同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」などと発言したことが報じられています。

同性愛嫌悪に基づく差別発言にほかならず、政権の中枢にいる人物から、このような差別発言が平然と出てしまうこと自体、非常に憤りを覚えるのと同時に、日本の政治のレベルに対して驚きを隠せません。

荒井氏は「秘書官室もみんな反対をする」と発言しており、荒井氏の辞職のみならず、秘書官全員を変える必要性や、岸田首相の任命責任も問われるべきです。
news.yahoo.co.jp/byline/matsuo

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それに加えて大学教授から「生殖可能性がない以上、国家が保護すべき利益が見当たらない」という発言まで飛び出してきたので、こちらも再度、シェア。

「婚姻の目的=生殖」であるかのような主張の暴力性。

【エッセイ】子どもを産まないことは“不完全”なのか
d4p.world/news/17628/

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ばらばらと書いてきてしまったので、まとめました。「謝
罪・撤回」は「幕引き」ではないし、そもそもあれは「謝罪」ではないし、「言語道断」というなら一刻も早く法整備を進めるべき。防衛費は「欧米並みに」と急ぐ一方、人権問題への対処は国際基準からかけ離れていく日本。
d4p.world/news/19913/

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RT @GenyaFukunaga
首相や首相補佐官の同性愛嫌悪発言には抵抗する声が集まるのに、学術イベントでトランス嫌悪発言がこれほど容易に飛び出ること、そしてそれを主催が止めようともしない現状を、どれだけ放置してきたのか。イベントで語られた「多様性」はいったい何だったのかと最後の最後で失望とショックを受けた。

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RT @GenyaFukunaga
興味深いイベントとして拝聴しましたが、最後のご挨拶で報告者のおひとりから、まったく唐突にトランス女性の犯罪について言及がありました。「多様性」を看板に掲げ、性的マイノリティの抱える困難についても貴重なお話があったなかで、あの唐突な言及は何だったのか。最後まで説明もされなかった。 twitter.com/TUMUG_TOHOKU/statu

( ..)φ→「この最悪な「家族観や価値観、社会」が変わることに何の問題が?婚姻制度自体が排他的で問題の多い制度だけれど、それが異性愛者のみに開かれているのは明確に差別で、差別的な制度がいますぐに変わることに何の問題があるのだろうか?もはやなんとしても差別を温存したいという告白なのでは?……ということをまず思うが、すでに現在進行形で変わっている(し、否応なしに変わっていく)価値観が変わっていくことをそれが問題であるかのように述べていること自体に、「伝統的家族観」とそれが温存しそれを強固にする差別的制度としての強制的異性愛をなんとしても変えたくないのだということが見え隠れしている」【2023-02-05(同性婚や性的少数者に対する首相と首相秘書官の発言について)|青本柚紀|note】 note.com/namitominatoto/n/nf71

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>あらゆる差別の問題に共通して言えることだが、このように制度によって公然と差別が行われつづけている状況そのものが、差別の対象となる人たちへの潜在的な暴力である。
note.com/namitominatoto/n/nf71

同性婚や性的少数者に対してここ数日公然と行われてきた差別についての怒りの日記です。

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他方、女性向けのエッセイ漫画エリアにも保守や右派の土壌がかなり濃いんじゃないかなあと思われる。
アメリカならリブの達成と結びついたような女性シンガー、たとえば松任谷由実が、日本では脱政治で受容されてうっすら右翼。そういう土壌はこの半世紀ぐらいずっと根強くある。

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「世間知で裁く」「『非常識な人』を貶めて制裁する」コンテンツも女性向けスカッとエンタメには実は多い。
男性向け&男性文化にはそもそも「等身大の自分とその記述の下地」がほとんどないので、そういう自治行為のエンタメもあまりない(軍事的なやつなら別)。

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「常識を逸脱する女」への敵意と、「単に黙ってそういう迷惑女に耐えるのではなく、それにスカッと制裁を加えられる世間知と行動力を持った格好良い女」への快哉、みたいな構図。

あれはそのままTwitterに流れ込んだように思っている。

とはいえ私はTwitterではあまり「女性コミュニティ」的なフォローの仕方はしていなかったので、ああこれはあの人たちの口調と似ている、と最初に思ったのは、いわゆる「Twitterレディーズ」が出てきた時だった(あの人たちは今どこに行ってしまったのだろう)。ゲイ男性だの障害者だのに対する差別発言を「みんな思っていても遠慮していわないことを私たちは言ってやる」的なスタンスで攻撃的に繰り出し始めた時。

相手は「迷惑女」ではなくなっていたけれども、制裁する側のスタンスには非常に近いものがあった。

一瞬フェミ的な雰囲気もあったサイバラから、一時期Twitter上の「フェミニスト」の中でも最右翼の位置を占めていた「レディーズ」。

フェミニズムの何がどこでどうやってこの系譜を作り上げてしまったのか、というのを、いつも考える。

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まあどう考えても創作なのだけれども形式としては「体験したことをそのまま2ちゃんに同時進行的に書き込む」形をとっていて、そこそこちゃんとお話を作って書き込む人も多かったから、書き手には同人関係の人が実際に多かったのだろう。

ただ、一見「スカッと勝った」系に思える筋立ての裏に張り付いた「常識を逸脱する女」「変なことをする女」に対する執拗な敵意と、その敵意が女性が多いように見える読者層に喜んで受け入れられていることに、強い不安を覚えたことを記憶している。

あの雰囲気を次に目にしたのは「大手小町」(だったっけ?)だった。あの二つは(その受容者層において)繋がっていたのではないか、と私は今でも疑っている。

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完全に忘れていて頑張ってググって調べてしまった(時間の無駄すぎる)けれども、「合宿所スレ」と呼ばれていた一連のスレッド。

ものすごくパターン化された勧善懲悪な創作物の世界で、参加者はおそらく女性が多かったのではないか(明らかに女性「だけ」ではなかったけれども)。

とりわけ同人誌関連中心とした「体験談」として、しばしばスレッドと時間的に同時進行していくものとして語られる物語は、通常、「突拍子もない常識外れの女(しばしば太っているとかブスだとか服装センスが突拍子もないとかの外見的な「瑕疵」を持つ存在として描写される)」と、「その突拍子もない女に多大な被害を受けて困惑する(あるいは恐怖する)語り手」と、「何らかの素晴らしい能力を発揮して語り手を助けて奇跡的な逆転をもたらす救い手」によって構成さていて、最終的には突拍子もない常識はずれの加害者の女を常識を持った被害者が(しばしば警察の手を借りて)やっつける、という物語になっていた。

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もちろんちょっと読んでいくとそのセルフ・プレゼンテーションはボーイズ・クラブの掟を決して踏み外さらないように注意深く構成されていること、「他の女」と区別された例外的な存在としての「サイバラ」が作り出されているだけで、それはフェミニズム的な連帯とは真逆にあることに気がつくことになる。私はその時点でサイバラを読むのをやめてしまって、そのあと15年ほどしてネトウヨの女王的なポジションで彼女の名前を目にすることになった時も驚きはなかった。

そして、サイバラのセルフ・プレゼンテーションが(一見「型破り」な雰囲気を醸し出しつつも)常に維持していたのが、白江さんが書いている「世間知」の保持者、「非常識な人」を制裁してやる人間、というポジショニングだったと思う。

私がこのポジショニングの訴求力に次に気がついたのは、2ちゃんねるの女性コミュニティ(鬼女板がメインだっただろうか、喪女だっただろうか)だった。

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BTs。

白江さんの考察スレッドの全体を理解できているわけではないのだけれども、「女性向けエッセイ漫画エリアにも保守や右派の土壌が濃い」「「女性向けスカっとエンタメ」から「フェミイニストの告発モードとエッセイ漫画モードの相性の良さ」あたりの指摘は、私なりに腑に落ちるものがある。

私はほとんど漫画を読まないのでその非常に限られた経験からだけれど、90年代後半から2000年代にかけての西原理恵子のエッセイ漫画のある種の「スカッと感」を思い出す。最初に目にした時には、それこそフェミニズム的な感性とも通じるような気がしたのだった。まあそれはあなたが愚かで見る目がないだけでしょと言われたらそうかもしれないけれども、でも一見「女性に要求される規範に従わずに自分のやりたいようにやっていくサイバラ」的にも受け取れるセルフ・プレゼンテーションはやはり巧みだったのではないか。

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2022年12月16日に閣議決定された「国家安全保障戦略」には、「Ⅵ 我が国が優先する戦略的なアプローチ」章の末尾に

人権擁護は全ての国の基本的な責務であり、深刻な人権侵害には声を上げると同時に、様々な国と人権保護・促進に向けた対話と協力を重ねていく。
紛争下での女性の脆弱な立場を踏まえ、女性の人権保護・救済促進に向けた国際的な取組を主導する。また、あらゆる分野におけるジェンダー平等の実現と女性のエンパワーメントの促進のために国際的な取組を行っていく。

という2つの文が書き込まれています。
 これを額面通りに受け取る人はいないと思いますが、「人権擁護」「ジェンダー平等」もまた総合的な「安全保障戦略」に包摂され、かつ、「人権擁護」「ジェンダー平等」も「普遍的な価値観を共有」していないとした国家に対する介入の口実とする――ということですね。

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尾辻かな子さんによる重要な指摘というかリマインダー。

・「種の保存に背く」発言の簗和生 文部科学副大臣

・都城市長として、男女共同参画条例から「性的指向」を削除した長峯誠 経済産業大臣政務官兼内閣府大臣政務官

「岸田内閣には杉田議員以外にも性的マイノリティに差別的な議員が入閣している」

note.com/otsujikanako/n/nb90b8

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