BT 「というのは「戦争被害受忍論」ってあるじゃないですか。戦後補償裁判で、空襲の被災者が国に補償を求めても、司法の論理としては、この受忍論が壁となった。あの戦争で国民は皆、等しく苦労したんだから、等しく我慢しましょうという論理がまかり通ってしまっている。」
「これはものすごく危険な論理ですよ。じゃあ今後、起きる新しい戦争でも、我々の子孫が戦禍に巻き込まれて国に救済を訴えても受忍論を持ち出されかねないわけですよ。「先の大戦でも救済しなかったのだから、あなたたちも我慢しましょう」となる。今こそ我々の世代が戦後未処理問題を解決しないと、戦災者が救われない未来が完成してしまう。」