奄美出身の作家、中村喬次氏が8月1日に亡くなられたとの事。
氏は1939年奄美大島生まれ、奄美と沖縄の新聞社に勤めながら、小説やエッセイを上梓。
特にこちら2冊のエッセイ集は、奄美から沖縄・宮古・八重山までの「琉球弧」での勤務経験や豊富な知識が生かされ、読み応え充分です。
(続く)→

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(続き)→ ①『南島遡行』は1984年刊。
'70年代に書かれた紀行文や随筆を中心とする作品集。
奄美・沖縄・宮古の島々を巡り、各地の伝統文化や自然の魅力を紹介。
特に奄美の民謡や昔話、宮古の祭祀のルポなどは、貴重な記録と言えるでしょう。
また一方、沖縄の中にある奄美出身者への差別の話も。
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②『あまくま語り』は2004年刊。
こちらは'80年代以降に書かれたコラム集で、“あまくま”とは”あちこち” の意味。
著者は旺盛な好奇心で、島々の歴史や文化から日々の出来事までを見つめ、様々な想いを綴ります。
味わい深い文章で、琉球孤の過去から現在までを巡る「心の旅」が楽しめる秀作です。

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