(続き)→ 本書は刊行が50年前だけに、今は見られない貴重な風景を捉えた写真が豊富。
守礼門の後ろには、戦火で失われた首里城跡に建てられた琉球大学の校舎が。
竹富島に残る藁葺き屋根や、素朴な道具で糸を紡ぐ久米島の女性達。
まだ本部大橋の無い渡久地港、八重山諸島を結ぶホバークラフトなども。
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一方、巻末にある広告ページにはゴルフ場・高級洋酒・宝飾品店などが並びます。
日本復帰前後の沖縄観光の”目玉”がそれらであり、沖縄本来の自然や物産品ではなかった事が窺えます。
だからこそこの書籍からは、沖縄が誇る豊かな歴史や文化を記し、日本に知らしめたいという熱意を感じるのです。 [添付: 5 枚の画像]