【読書メモ】
ロラン・バルト「作者の死」(1968, R. Howard英訳) より
« [...] explanation of the work is still sought in the person of its producer, as if [...] it was always, ultimately, the voice of one and the same person, the author, which was transmitting his "confidences." »
« 作品についての説明は依然として、その製作者の内面/人格に求められる。それはあたかも、作品とは常に「作者」という単一の、(変化することのない) 同一の人物の声による「秘密」を明かしているものであるかのようである (が、実際はそうであるべきではない)。 »
半世紀以上前から、「作者の伝えたいことを正しく知るのが正しい鑑賞/読書である」というような作者至上主義に対する批判があった。
しかし現代でも作者至上主義がまだ根深く残っているのは、この批判が誤りだとされてしまっているのか、それとも理解されないことで無視されているのか。
これまでPCの動作が使い物にならなくなるくらいに遅くなったら買い替え、というのを繰り返していたので、
本当に「PCが壊れる」さまを目撃したことはなかったのだけど、
この前ノートPCがドライバを読み込めなくなりBIOS画面しか出せないようになってしまい、ああこれが「PCが壊れる」ということなのか、と貴重なものを見たような体験ができてしまった。
あまりに安いPCだったとはいえ、1年も持たなかったな…
【今週・先週の振り返り】
1. 「作者の死」やっと2ページめまで読み進められた。
2. ランダムな点の分布をもとに、ひとかたまりのポリゴンではなく、樹木を生成する方に興味が移った。
Space Colonization Algorithm を使うと、比較的簡単な計算でリアルな樹木をシミュレーションできるらしいので、今はそれを勉強中。
http://algorithmicbotany.org/papers/colonization.egwnp2007.large.pdf
3. これは仕事として必要になりそうだったが、結局他の簡単な方法をとることになり、作る必要が無くなった。
(ところで参照と引用の違いがまだわかっていない) [参照]
GitHubにあるコードを使ってみたいけど、それがREADMEやチュートリアルが無いものだったとき、
数あるファイルを一個一個見てみたりひたすらキーワードで検索してわずかな情報をかき集める作業で時間がかかりすぎてしまう。
ということを会社の技術者の方に相談してみたんだけど、その方もいったん全部のコードを見てみることから始めるらしく、どうやら時間がかかってしまうことはある程度仕方ないみたい。
ESDoc などのようなドキュメンテーションを自動で生成してくれるソフトを活用すると良いことも教えてもらったのでメモ。
https://esdoc.org/
【今週の振り返り】
1. 「作者の死」は7ページ中1ページしか読めなかった。とはいえ、細かい部分での自分の考えを取りこぼさずに進めたので、このまま行こうと思う。
2. いびつな球のジェネレートはできたが、作品とまではいかなかった。コリジョンやAR方向には手を出したい。
QT: https://fedibird.com/@maisukegawa/109613264784587453 [参照]
3D空間上のランダムな点を包んで一つのメッシュにする convex hull の技術を借りて、いびつな球のメッシュをジェネレート。
これの一個一個の面がパキッと見えるようにしたいんだけど、おそらくちゃんと3Dグラフィックやシェーダを勉強する必要がありそうだ…
「まずは手を動かしてみよ」はよく聞くけど、動かしてしばらく苦しんで、結局基礎が抜けているせいだったという遠回りを何度も経験しているから、まず動かせ論にはだいぶ懐疑的です。コードも汚くなるし!
社会人大学院生: サウンドプログラマ/フロントエンドエンジニア/大学非常勤講師として働く傍ら、インタラクティブアートやサウンドアートについて研究中。作品制作も細々と。