『関心領域』観てきました。私はあまり映画館で観るべきみたいなことを言わないんですが、時々これはできれば映画館で観た方がいい、あの暗がりの中、外からの音も遮断されそこに映される画と音だけに集中できるあの空間でなければ、伝わるものが半減するのではないかと思うと言いたくなる作品に出会う。この『関心領域』がまさにそれでした。そしてとても怖い映画でした。あの時あの場所で起きていたこと、そして人間というものについて、この描き方で伝えてきたジョナサン・グレイザーはすごいな。音響賞の存在の意味もこの作品がそれを受賞したのもとても納得できる。

目の前の生活の映像の背後にずっと流れているあの"音""空""色"忘れられそうもない。

人間というものについて、というと語弊があるかもしれない。人間の持つ負の特性は簡単に増大し、それがシステム化されることで完全に日常に入り込んでしまう。それ自体の怖さも、経験して学んでも尚、時が経てば同じことを繰り返すその愚かさも。

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日常に入りこむというよりも、無関心になるという方が正解かもしれないな。一つ壁に隔てられただけで、その向こう側のことは自分には関係のないものになる、というより関係のないものにできてしまう。それが日常になればなるほど。

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