ただの長文のグチです。。。
研究を始めた大きなきっかけの一つに、
日本には「ハーフ」や「ミックス」「クォーター」などと呼ばれる人々はたしかに暮らしているし、メディアにも登場しているのに、
こういった人々をテーマにした研究が、他のマイノリティ(特に所属していた移民研究・国際社会学では他の移民ルーツのマイノリティの人々)の研究と比べてとても少ない(というかほとんどない)という点がとても気になったからだ。
(あえて二分法的な言い方になってしまうけれど)研究者である「日本人」が「移民」を「研究対象にする」という調査の設定のなかで、しらずしらずのうちに言葉の含意に、「多様な背景があるのは移民」のほうで、「日本人」はそうではないというような設定が紛れ込んでしまっていて、いわゆる「日本人」の側にも多様なバックグラウンドが当然現実としてあるんだよということが忘れ去られるというか気づかれていないというか意図的に隠されているという状態になっていることが多くて、そういった研究の論文や書籍を読みながらうける小さい傷がたまるし、そこに居場所がないと感じるような研究のセッティングが多かった。
運営側の人から「先生、発言しながら『えーっと』が多いですよ」って非公開のチャットで言われたんだけど、普通に凹んだ
えっーと、何か不都合でも?
イベント一つ終わった〜
とりあえず吐きそう
ささっと作れる夜食発見したい(不健康でも可)
良いとか悪いとかいう話ではないけれど、だいたいの場面でカテゴリに当てはめられた人間として出会うから、ちゃんと人間として話そうとしてくれる場面はほんと貴重だと思った。カテゴリを外そうとできるのは、それについて無知無関心だからではなくて(もちろん人によっては無関心で逆にズカズカ聞いてくるという場合もあると思うけど)、そこに漂う感覚を共有できているからか、カテゴリーを外して話せる安心感みたいなものがあると感じた。ある時には何話していいかわからなくて、ある時には話したいことが同時に4個ぐらいでてきて、ぼーっとする感覚もあるけどその瞬間も含めて貴重だと思った。
こちら気になる!
人文書院の内容説明↓
『SNSフェミニズム』
SNSによって変わるフェミニズム、
フェミニズムによって変わる社会
アメリカで活動する300のグループを調査した、現代フェミニズムの熱気を伝える最新の研究。
「Me too」運動に代表されるように、現代のフェミニズムはインターネット、特にSNSを舞台に盛んになっている。ネットの世界にとどまらず、現実社会をも動かす大きな力になっているそのムーブメントはいつ生まれ、何を訴え、いまどのようになっているのか。本書では、インターネットを使ったフェミニズム運動が盛んな現代アメリカで活動する300のグループを調査。「参加型政治」と「インターセクショナリティ」を理論軸にその活動を分析し、多様な運動の本質に迫る。
GQマガジンウェブに、「人種差別を考える」というお題をいただき、5冊のおすすめを書いたものが公開されました!
作品は
● 和泉真澄、坂下史子、土屋和代、三牧聖子、吉原真里『私たちが声を上げるとき アメリカを変えた10の問い』集英社
● 藤見よいこ『半分姉弟』トーチ
● 原由利子『日本にレイシズムがあることを知っていますか?』合同出版
● 鄭暎惠『〈民が代〉斉唱 アイデンティティ・国民国家・ジェンダー』岩波書店
● ティファニー・ジュエル(きくちゆみこ訳)『人種差別をしない・させないための20のレッスン アンチレイシストになろう!』DU BOOKS
めちゃくちゃおすすめなのでぜひ!
他にもどうしても載せたい作品がいくつもありめちゃくちゃ選ぶのに迷いました…
すごく、読むことができてよかった清水晶子先生の記事を久しぶりにシェア
https://meandyou.net/202202-akikoshimizu/
自分がクワ(クォイ)ロマンティックな気がしてきていて色々調べてる
現代思想2021年9月号の中村香住さんの「クワロマンティック宣言」読んでみたい
Gender Queer (he/they)