安里長従、志賀信夫「なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか? 本土優先、沖縄劣後の構造」(堀之内出版)を読んでいる。
本の中で引用されている野村浩也の「沖縄ブーム」に関する分析に猛反省した。二週間ひとり旅とかしたことあるのに綺麗な部分しか見なかったので……。
今後、あらゆる文化に触れる上で心に留めておきたい。
マジョリティである自分たちの加害性や罪悪感から目を逸らすために称賛する手法、最近もゴールデンカムイとかで同じことが起き続けてる。
以下引用。
❝日本人が沖縄(人)に癒しを求めるのは、基地の押しつけをはじめとする植民地主義的加害行為を決してやめようとしないからであり、加害行為を臆面もなく継続するためには、自己の加害性から生じる精神的負荷や罪悪感を癒さなければならないからである。〔中略〕したがって、「沖縄ブーム」とは、「加害者を癒す沖縄ブーム」以外の何ものでもない。実際、「青い海・青い空」が表象するエキゾチシズムや「唄・三線」「エイサー」などの芸能文化、また、「沖縄料理」等の食文化や「長寿」「明るさ」「やさしさ」といった文化の側面を過度にもちあげてほめ殺しすることで、日本人の植民地主義がもたらした傷痕や日本人を告発する文化の側面を「沖縄ブーム」は隠蔽している。❞