「証言 沖縄スパイ戦史」を読んでいた
生々しい当時の心情や出来事についての語りがしんどく(でもそれも何十年も経ってやっと話せる範囲であって、まだ墓まで持っていく内容もあるだろうし、様々な事情で話せない人たちも多くいらっしゃることも折に触れて書かれている)、時間がかかってしまった。かいつまんで読むなら一章と四章の貴重な語りの章、マニュアルに触れながら俯瞰して見る六章かなと思うけど…全然かいつまめていません…
印象的だったのは、482ページからの中本米子さんの四つ目の危機のくだりの落胆と、それを話せるようになるまでのご本人の心情を思うと…。でもすべての方がご自身の痛みと、話すことで今生きている周囲の人や加害者の子孫の方を傷つけることへの葛藤をもって話してくれていて全部読みましょうの気持ち
戦前からの教育から戦時中の心情、疑心暗鬼になって起こったこと、戦争を経てブラッシュアップされ続けたマニュアルに則って行われたことであることなど、読めて良かったです。おすすめありがとうございました