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新旧の別を問わず、伝統には何ら神聖なものはない。頭脳は昨日の記憶に他ならない伝統を引きずって歩き、新たなものに直面できないために、おびえながら伝統にすがりつくのである。

あなたは自分自身を知れば知るほど、はっきりと物事が見えるようになってきます。自己認識には終わりというものがなく、目的を達することも、結論に達することもないのです。それは果てしのない河のようなものです。それを学び、その中に深く突き進むにつれて、あなたは心の平安を見出してゆきます。

私たちの困難は、私たちが既知のものを持ちつつ未知のものを望むことです。私たちは既知のものを手放そうと望みません。なぜなら未知のものはあまりに恐ろしく、大きな不安定、不確かさがあるからです。そしてそれが、私たち自身を防護するために、信念で私たち自身を囲って守る理由です。

われわれはあらゆるものから自分自身を分離させ、しかる後に、その孤立したところからあらゆるものに目や耳を向けるのである。そのような分離こそは、あらゆる葛藤や混乱の温床であり、それゆえきわめて破壊的なのである。

宗教心とは、宗教を信ずる心とはまったく別物である。宗教心はいかなる恐怖も信念も存在しない心の状態であり、そこに存在するのはただあるがままのもの…実際にあるものだけである。

皆さんは、絶対に、いかなる理想、概念、信念ももってはならないのです。なぜなら、これらはすべて人間を滅ぼしてきただけで、問題の解決にはならなかったからです。

技術的には、彼は月に行くこともできます。しかしそれは人間の問題を解決しません。また、たんに余暇を宗教や他の娯楽に使うだけでは、それを解決することはできません。教会や寺院に行くこと、信念やドグマ、聖なる書物を読むこと――これらは皆、実際は娯楽の一種にすぎません。【人生をどう生きますか?セクション1第5章第1節】

どんな公式にもいかなる導師にも従うことなく、自分自身を理解することが肝要なのである。このたゆみない、選択をはさまぬ自覚によって、あらゆる虚妄と偽善に終止符が打たれるのである。

あなたは「しなければならない」「してはならない」という学校で育てられ、それによって思考と感情を破壊してきたのです。あなたはシステムや方式、教師たちによって縛られ不具化されてきたのです。だからそれらすべての「しなければならない」「してはならない」を捨てなさい。【人生をどう生きますか?セクション1第4章第4節】

知ろうとする努力はすべて間違った側にあり、あなたが知ったと思ったとたんに、すでに墓穴に入ってしまうのである。「ある」ことは「知る」ことではない。

正しい生活とは、社会のモラルに従うことではなく、羨望、貪欲、権力の追求など反感や憎悪を生む一切のものから自由になることである。これらからの自由は、意思的活動ではなく自己認識を通じてこれらに気づくことによって生まれる。

自由は、いかなる種類の安定も持たないことにあるのです。

瞑想とは精神を既知なるものから空しくすることである。既知なるものとは、すなわち過去である。空しくすることは蓄積の終わりに起こるのではなく、むしろ何ものも蓄積しないことを意味する。

個人的に、私生活、内面生活において、私たちは攻撃的で暴力的です。だから外部的にも、他の人々との関係においてもそうなのです。野心的で、貪欲、もの欲しげであるとき、私たちは外的、集合的にも攻撃的、暴力的で、破壊的になるのです。【人生をどう生きますか?セクション2第2章第9節】

正しい生活とは、社会のモラルに従うことではなく、羨望、貪欲、権力の追求など反感や憎悪を生む一切のものから自由になることである。これらからの自由は、意思的活動ではなく自己認識を通じてこれらに気づくことによって生まれる。

過去を現在に持ち越したり、過去に照らして現在を解釈していては、現在が持っている生きた美しさをとらえられない。

生きることの意味を十全に理解するには、私たちは自分のこんがらがった日々の苦しみを理解しなければなりません。私たちはそれから逃れることはできないのです。私たちが暮らしている社会は、私たちめいめいによって理解されなければなりません…誰か哲学者とか、教師とか、グルによってではなくて…【人生をどう生きますか?セクション1第6章第4節】

「私」と「他の人」との関係が社会を作っている以上、根本的に「私自身」を変えなければ、社会の本質的機能の変換もありえないのだ。

正しい生活とは、社会のモラルに従うことではなく、羨望、貪欲、権力の追求など反感や憎悪を生む一切のものから自由になることである。これらからの自由は、意思的活動ではなく自己認識を通じてこれらに気づくことによって生まれる。

問題は私たちが何を考えるかであって、他の人たちが私たちに考えてもらいたがっていることではありません。伝統に追随するとき、私たちはすぐに、「こうあるべし」ということのたんなるコピーになってしまいます。【人生をどう生きますか?セクション1第4章第7節】

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