『辺野古入門』熊本博之 (ちくま新書)
読了。米軍基地が普天間から辺野古に移設する経緯といった基本情報から書いてくれているので本当に「入門」として最適だと感じました。読んでよかった。
「辺野古の基地建設に「反対」を投じない住民」に対して、「なぜ??」と無邪気に考えてしまっていたけれど、経緯を知るとものすごく反省した。ことあるごとに意思を確認され、立場を迫ってくるけれど、決定権は決して与えられない。市民に決定権はない。意思を伝えてもそれが反映されることはない。あまりにむなしいし、疲れる。キャンプ・シュワブとの関係性もある。どうせ止められないのなら政府と調整ができる候補者を……という考えが強まっていく。
『辺野古入門』熊本博之 (ちくま新書)
読み始めたばかりですけども読んでよかったなあと思っています。辺野古のひとたちが米軍基地をどう捉えているのか、どういう位置付けなのか、どのように「共にあって」きたのか、という角度を削がずに書いてくれている、と感じます。
『ポリアモリー 複数の愛を生きる』深海菊絵 (平凡社新書)
それでも、本の中で原発稼働年数を政府は延長していくだろう、しかし60年など未知の領域だしリスクが高すぎる、30年がいいところ、というようなことが書かれており、昨年政府が原発稼働年数延長の法案を通したことと合わせて「あれ、これ何年の本だっけ……」と慌てることが多々ありました。
並んで、「政府は原発の“老朽化”とは言わない。“高経年化”という謎の単語を使っています」と言及していて、あ〜〜〜〜政府〜〜〜〜〜〜となりました。お前そんなんばっかだな…………。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230531/k10014083551000.html
『原子力神話からの解放 日本を滅ぼす九つの呪縛』高木仁三郎(にんざぶろう) 光文社
昨日読了。本当に読みやすいので集中したらさくさく最終ページまでたどり着けると思います。原発に関する「神話」、つまり「絶対的なものとして信じられているもの」のような原発メリットを一つずつ説明してくれる本。たとえば「原子力は安い電力を提供する」とか、「原子力はクリーンなエネルギー」だとか……。自分でも疑問を持ちながらも否定できない「神話」に解説をしてもらえた感じです。原発に反対する理由が書かれている、と言ってもよいと思う。『「フクシマ」論』のあとに読んでよかった。こういうのはセットで知りたい。
ただいかんせん出版が2000年であり、いや状況が「よく」なっているということはないと思うんですが、技術的なこと、データ、が多く含まれる本なので、こういうのは新しい年代に出されたものの方が正確だったりするのかしら……このときと何か違う見解に今はなっているのでは……という懸念はあります。
『原子力神話からの解放 日本を滅ぼす九つの呪縛』高木仁三郎(にんざぶろう) 光文社
「一九五四年の三月二日、これは特別な日です」「突如として、国会に原子力関連の予算案が出されて、それが国会を通過したのです」(p.67)。3月2日に予算案が出され、3月5日に衆議院を通過。ちなみに同年1954年の3月1日からビキニ水爆実験。アメリカは53年頃から「原子力の平和利用」のスローガンを打ち出す……。
中心人物は中曾根康弘。学術会議の学者たちは原子力に否定派が多かったが、中曽根が「政治の力で突破する以外に、日本の原子力問題を解決する方法はないと直感」(p.68)したのだそう。
いやー出だしがめちゃくちゃ政治的なんだな原発って……。「根底に政治的思惑で始まったために技術的基盤が弱かった」(p.72) とあるけど、そういう弱さをこの本で言う「神話」によって補強してた(/る)んだなって思った。
『原子力神話からの解放 日本を滅ぼす九つの呪縛』高木仁三郎(にんざぶろう) 光文社
読みやすい……!! 「先生」が授業してるって感じの文体で非常にとっつきやすいです。読み始めたばかりだけど、“核エネルギーは実はコスパが悪い” とか、“1mgのウランが燃えただけで大事故” とか、基本的なことがわかっていない自分には大変ありがたい。
『パチンコ(下)』ミン・ジン・リー(Min Jin Lee)著、池田 真紀子 訳 (文春文庫)
読了。上下巻ではあるけれど読み始めたらあっという間、というか物語としての吸引力がすごすぎてなかなか止められない。以前にドラマが無料配信? されたときに見きれなかったんだけど、「あっ原作あったんだ!?」というのを2023年になって初めて知った。Twitterのみんな、原作をもっと紹介してくれたらよかったのに……と責任転嫁してしまう。
読んで、なんて優しい物語なんだろう、と思った。上巻を読んで「面白い!!」と叫んでしまったけど、「面白い」という感想に躊躇いを覚える。ものすごく面白い。ただ、エンタメとして終わらせるには、ここに描かれている「日本」の現実、仕打ちは、あまりにも現在と地続きで、決してフィクションではないのだ、ということを忘れてはならない。「永住権取り消し法案」なんておぞましいものを検討しているのが今の現実なので。
『パチンコ(上)』ミン・ジン・リー(Min Jin Lee)著、池田 真紀子 訳 (文春文庫)
ちょっと前から読んでる。
『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか 』開沼(かいぬま)博 青土社
読了。様々なものが二元論に集約されがちであるからこそ、この「答えのない」感じを抱える必要をすごく感じる。そう、この本を読んでも「答え」はないんですよね。自分の目指す方向というか、今後原発が衰退してほしいのか継続して活きてほしいのか、という、ざっくりでも何かしらの「理想」的なものを持ちつつ、その「答えのない」感じも持ち続けるというのは結構難しい。下手をすると括弧づきの「中立」になってしまうし。それでもやっぱり、その二極に振れる形以外での関心の寄せ方(という表現もかなり他人事感がある気がするけど……)をする努力を続けないといけないと思う。
田淵 @kitsunekirin
『あのこは貴族』山内マリコ (集英社文庫)
『「フクシマ」論』の箸休めに読み始めたら読了。映画を詳細には覚えていないんだけど、「映画版、すっごく良かったんだなあ……」としみじみ思った。原作がよくないという意味ではなくて、映画の方の、あの、華子と美紀の距離感。あそこで「とどめた」のはかなり……英断だったんじゃないかな。
『「フクシマ」論 原子力ムラなぜ生まれたのか 』開沼(かいぬま)博 青土社
序章と第二章まで読み終わった。第一章はひとまず飛ばしています。最後まで読んだらまた戻ってくるとは思うけど……。
ごった煮アカウント。漫画と文章と食べ物が好きです。2016年のアニメYOIをひたすら噛み締めています。たまに粉を焼く。人種、ルーツ、外見、障がい、ジェンダー、セクシュアリティ、トランス差別に反対。
最近ちらほらフォローしてくださる方、こっちはほぼ動かしていないサブアカになりますのでご留意ください。
大体こっちにいます→ @kitsunekirin