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完走。2時間ドラマの帝王の熱護大五郎の長い休日を書いた物語。これは船越英一郎じゃないと出来ない役。基本的には事件を昔やったキャラになりきって推理する展開で『あの船越だな』と重ねながら見れるのも〇。大和田伸也のライバル役も好き。長丁場ロケ編の熱護もみたい。

万太郎の植物の冊子に納得いかない細田に怒りを滲ませた万太郎。これは台湾で世話になった人を踏みにじる行為だったからなんだろうな。

波多野と野宮の発見は日本の植物学を上に押し進めた。徳永教授が歓喜で泣く姿を見ると日本人というだけで比べものにならないくらいの差別を受けたんだろうというのが伝わる。

万太郎のピストルを持たない行動は、台湾で言葉を奪われ、苦しんでいた陳さん・奥地に住む人たちの心を開いた。ピストルを持っていたら憎しみに囚われた彼は万太郎を撃っていた可能性がある。

伏線2
・杉森の再登場。サイン会での隼地区に行きたくなりましたは社交辞令ではなく宣戦布告。
・省吾さんの側にいた客は紫色のものを身につけている=アビゲイルの包囲網が敷かれていることに薄々察したから逃げた
・彩さんの地域Vはアビゲイル騎士団の為だった=太郎は利用された

伏線
・アビゲイル騎士団の隼地区乗っ取り計画(真鍋は隼地区へのパイプ役・善児みたいなこともするアサシン)。省吾のYouTubeでの『王様の耳はロバの耳』から言ってはいけない計画。
・映子さん=太郎の父写真の女性?3話で太郎を助けたことからアビゲイル計画は乗り気ではなさそう。

隼に帰宅した太郎たちの感じた違和感、省吾が仲間たちに最期に残した言葉(登録者6人のYouTube)からすると『大いなる目標のための犠牲』として放火・目撃者である浩喜の殺害をしたと分かるが罪悪感が全くないのが怖い。省吾のYouTubeでの顔・自供したときの顔が嬉々としてる。岡部たかしさんすごい。 

太郎の推理を知った消防団(勘介以外・勘介が知ったら単独行動すると皆予測していたから)は、最後の思い出作りとして真犯人である省吾を行きたがっていた東京に連れて行ってあげたのは仲間としての温情。郁夫の『なんでや、なんでそんなこと』に共感。(バイプレーヤーの演技が圧巻) 

太郎を見送る彩の顔・住職の祈祷(上の檀家御布施表の抜けが増えている)・さんかくの人の増え方と太郎不在の隼の不穏要素を散りばめる演出が凄い。要素が消防団帰宅後の違和感として爆発した回。とにかく見てもらいたすぎる。 

7話『最後の晩餐』。放火犯が消防団の中にいるということで、太郎のサイン会に集まる消防団。消防団の皆で初めての東京を満喫する20分はこのままで、と思った。しかし無情にもその時が……サブタイトルの意味は放火犯という仲間への裏切り・そしてもう一つの意味と知りぞっとする。 

万太郎が採取したオーギョーチから台湾での出来事は明日。しかし風邪で倒れた万太郎に対して怪しい動きを見せる彼は万太郎の図鑑を見て変化あったのかな? 

万太郎が台湾での研究の中、虎徹が上京(あれから結構経過していたとは…)・寿恵子の独立と変化の回。当時田舎だった渋谷で茶屋経営とはあの八犬伝が生きていたんだろうなぁ。みえさんの『あんたも駆け上がりなさい』が格好いい。

台湾へ万太郎を派遣。万太郎はピストルという言葉に揺れ動く。しかし波多野と野宮の頑張り・寿恵子の後押しで台湾に向かう。現地が日本語喋りなさい・奥地は危ないという言葉が怖い。

一方、料亭の仲居として板が着いてきた寿恵子。芸者さんの時間稼ぎに八犬伝を披露し、芸者さんにも可愛がられる姿がイキイキしてみえる。そんな中、岩崎の発案で台湾に万太郎がっていう引き。 

大窪さんの言葉が染み渡る。馬鹿って言葉に優しさを感じてしまった。ヤマトグサを一緒に研究したからこそ万太郎が傷つくのを見るのがいやなんだろうなぁ… 

完走。岸本家の日常を長女・七実の視点から書くストーリーで、毎回一本の映画を見ているような印象だった。降りかかる試練を笑い飛ばし、笑顔でいる家族たちがナチュラルな演技で好き。回を重ねるごとに岸本家が好きになる作品。七実だけでなく、大病から車椅子になる母・ダウン症の弟・母の二度目の入院から認知症の症状が出始める祖母とそれぞれの視点の回があり、愛おしさが沸く。最終回に早くに他界した父の視点で今までの岸本家の映像が流れたとき、じんわり泣いていた。

大窪の対応から恐らく万太郎が傷ついてしまうと思っているからキツいこと言ったんだろうな……切られた、という言葉は最新の知識に追いつけなかったのだろう。

徳永教授との再会。歓迎すると思っていたが、ドイツの定番である解剖学中心の植物学を推進していた。勝ち負けではない、と言う万太郎に対して勝ち負けなんだと言った姿から恐らく挫折していたところを美作に呼び戻されたと思われる。

伏線3
・卓が当時公安で行っていた任務。バルカが4つの国の内戦に巻きこまれた状態を沈静化→裏切りにあったのは予測できるが…
・ジャミーンの母が乃木の母と面影が似ている
・新庄が外され、鈴木になったことでどちらかが内通者?

伏線2
・ジャミーン(ただの奇跡の少女ではなさそう)
・野崎に残した乃木の言葉(Fが乃木になりすまし残したのだろうかと推測。意味はこのなかに裏切るものがいるがその意味を深く調べろ)
・別班(別班にテントの内通者がいると推測・黒須にそれを伝えたくてあえて残した?)

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