スラダン映画ネタバレ
兄が山王戦に憧れてバスケ雑誌に目標を書くところで兄のバスケ人生は終わっている。山王戦に出るときに「(自分ではなくて)兄が出るはずの舞台だった」と言うリョータがラストシーンでアメリカに行っているのは、最後に「兄ではなくて自分で選んで行った舞台」なんだなぁと思い返して感慨深くなっている。兄に憧れ、兄の代わりに山王戦に出て(とリョータは胸の内でずっと思っている)、その先を自分の足で行っているのがとても良い終わり方だった。彼が黄色のユニフォームに身を包んでいるのはフェニックス・サンズでプレイした日本人初のNBAプレイヤーである田臥勇太選手を彷彿とさせる(実際、湘北のユニフォームはマイケル・ジョーダンがいたシカゴ・ブルズなので)。もがき苦しんだ少年が兄の喪失から脱却して誰かの夢になるという優しく希望のあるラスト。「バスケが好き」という気持ちのパスが漣のように広がっていく美しさよ
焼き菓子DIVAです。エンタメも好き。