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あ、今日はグスタフ・マーラーの誕生日だった。生誕163年。

C.P.E.バッハ:フルート協奏曲集
ジェームズ・ゴールウェイ(Fl.)、ヴュルテンベルク室内管弦楽団、イェルク・フェルバー(Cond.)

C.P.E.バッハ、最近色々と音源を聴き漁ってる。協奏曲に何気に面白い作品が多い。もっとレパートリーに組み入れられて良いと思うんだけど、どうかなぁ。

続き)結局グリーグはそれで作曲家として名声を博して生涯を終えられたので、それ自体は彼自身の「戦略」として間違ってはいなかったのだろうとは思う。それは当時のノルウェーをはじめとする北欧の音楽界のあり方が求めることでもあったのだろうとも思う。

しかし、この未完成に終わった四重奏曲を聴いていると、本当はある程度自分の強みである「北欧風」を折り込みながら、もう少し長い作品も書いてみたかったのではないか、という気もしてしまう。その点で、グリーグにとって「北欧風」に徹することが果たして本当に彼の望むところだったのか、という気がしてしまう。

その点で、ブロムシュテット御大の指摘は色々と考えさせられてしまうポイントを突いていたと思う。

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グリーグ:弦楽四重奏曲ト短調Op.27、ヘ長調(未完成)他
オスロ弦楽四重奏団

これを聴きながら、ブロムシュテット御大が「グリーグは小品の作曲家だ」ととあるインタビューで語ったのを思い起こしている。個人的には、それはより正確には「グリーグは大きな規模の作品を書くのをある時期から封印した」というべきかなと思う。

ヘ長調の弦楽四重奏曲はト短調の作品よりだいぶ後、1891年に書かれたものの、結局未完成に終わってしまったもの。その前にも1曲弦楽四重奏曲を書こうとしたものの、そちらは失われたらしい。

そうこうしているうちに、やがてグリーグの作品リストは「抒情小品集」をはじめとする民謡集の様な作品が占める様になっていく。その点ではブロムシュテットの指摘は間違っていない。

グリーグがソナタ形式などを使った、ある程度の長さを持った作品を書かなくなるのは、やはりひとえに「北欧風」であることに集中するためだっただろうと思う。民謡風の旋律を聴かせたいなら、まだるっこしく形式を整えるより最初から旋律を聴かせた方が早い。(続く

ドヴォルザーク:悪魔とカーチャOp.112
ブルノ・ヤナーチェク・オペラ劇場/イジー・ピンカス(指揮)

ドヴォルザークが晩年に「もうオペラしか書かん」と宣言した後の1曲めのオペラ。抜粋でも演奏されることが少ないので全曲盤を聴いて初めてどんな作品なのか知った次第。
直前に交響詩を何曲か書いているけれど、それがオペラ作曲の下準備だったことが、特にオーケストレーションの端々に窺えるのが面白い。組曲とかを編んでコンサートで取り上げても面白いんじゃなかろうか。

プロコフィエフ:交響曲第5&7番
バイエルン放送交響楽団/クラウス・テンシュテット(指揮)

テンシュテット、正規の録音は圧倒的にドイツものに偏っていたけれど、結構ロシアものも手掛けていて、「禿山の一夜」の原典版なんてものも振っているのを聴いたことがある。

このプロコフィエフも厚みのある響きに満ちていて、個人的にはこの曲の演奏としては上位に挙げられると思っている。

モーツァルト:交響曲全集(全46曲)
ベルリン・フィル/カール・ベーム(指揮)

モーツァルトの交響曲全集はあとホグウッドのを持っていて交互に聴いているのだけれど、まだいわゆる「古楽器」による演奏が一般化する前、室内オケもモダン楽器を使っていた頃の、更にもう1世代前くらいの演奏スタイル。今だったらもっとシャープに演るところだけれど、こういうこってり感のあるモーツァルトも結構懐かしい。

ここ数日、iTunes上でシベリウスの管弦楽曲集を独自にプレイリストに組んだものを聴き継いでいる。演奏はネーメ・ヤルヴィ/エーテボリ響。BISの録音分がほぼ全部入っている。但し交響曲は別のプレイリストにまとめてある。

Op.順(Op.がないものはJS番号順)に組んでいるので、作風の変遷を聴き進める中で感じ取れる。

その中で最近特に思うのが、シベリウスの作曲活動の中で劇音楽が意外に多いこと。初期の「カレリア」もそうだし、最後期の「テンペスト」まで10作品ほどになる。「ペレアスとメリザンド」や「白鳥姫」辺りが個人的には好みだが、全般に演奏機会が交響曲に比べて低いのが最近の傾向。もう少し取り上げられる機会が増えれば良いのにと思っている。

因みに、歌劇は初期の「塔の乙女」しかないのが好対照。歌曲はそこそこの数を書いているので、声楽作品に興味がなかった訳ではない筈だが、舞台作品には興味があっても歌劇として作曲し切ってしまう方には気が向かなかったということか。

昨日のこれ、後半はさっき聴いていた(流石に1日で3つの版一気に聴き切る気にはなれなかったw)んだけど、コーストヴェットの第3稿も「えっこんな箇所あったっけ??」な場所がチラホラ。後で第3稿のこれまでの演奏探し出して比較してみんと。

なお、録音は2020年に行われたことになっているのに、コーストヴェット第1稿は「2021年」に出たことになっている。ということは、この録音セッションにコーストヴェットが関与しながら校訂を進めたことになる。

4枚めには未出版の断片まで収録されていて、4番で音源化出来るものは可能な限りこのアルバムで取り上げたという風情。これは3つの稿のスコアを見ながら聴きたくなる。


QT: fedibird.com/@kanageohis1964/1
[参照]

kanageohis1964  
ブルックナー:交響曲第4番 第1稿、第2稿、第3稿、その他 バンベルク交響楽団、ヤクブ・フルシャ https://tower.jp/item/5237496 CD4枚組。CD全盛時代にもこんなアルバムは作られることはなかった。まぁ、今は配信で「分売」も出来るから却って敷居は低いのかも知れないが...

ブルックナー:交響曲第4番
第1稿、第2稿、第3稿、その他
バンベルク交響楽団、ヤクブ・フルシャ
tower.jp/item/5237496

CD4枚組。CD全盛時代にもこんなアルバムは作られることはなかった。まぁ、今は配信で「分売」も出来るから却って敷居は低いのかも知れないが、良くもまぁこんな素っ頓狂(褒め言葉)なアルバムを企画したもんだw。

エリアフ・インバルが初稿を世界初録音した後、30年ほど経って別のオケで第2稿を録音した例はあるけれども、一気に複数の版を収録してしまうなど、普通は考えられないプロジェクト。

因みに、まだ第1稿までしか聴けていないが、これはコーストヴェットという人が2021年に校訂した版を使っていて、インバルの使った版とも明らかに違う。ブルックナーの版の違いはこれまで知られていた以上に「ブレ」の大きいものだと痛感させられる。

他の版の違いが問題となる1、2、3、8番の録音もこんな風に全部録音する計画があるんだろうか。

ヒンデミット:ヴァイオリン・ソナタ集(Op.11 2曲、ホ調 in 1935、ハ調 in 1939)
オレグ・カガン(Vn.)、スヴャトスラフ・リヒテル(Pf.)
1978年のライヴ

これはコロナ禍の記録の1つとしても価値がある。それにしても、こういう緊急の録音セッションでもハイクオリティな演奏を披露できる辺りは流石としか。

>鈴木雅明&BCJが2020年3月、ケルンで録音したJ.S.バッハ:ヨハネ受難曲(SACDハイブリッド) - TOWER RECORDS ONLINE
tower.jp/article/feature_item/

ストラヴィンスキー:Le Rossignol(夜鳴き鶯)、Renard(きつね)
パリ国立歌劇場管弦楽団/ジェームズ・コンロン(指揮)

ストラヴィンスキーって基本的には舞台作品の人だということが、こういう作品の方が良く見えると思う。3大バレエもその点では同列の作品の筈だが、如何せんバレエ・リュスが「バブリー」過ぎてやりたい放題が出来てしまったために、却ってそういう側面が見えにくくなったきらいがあるんじゃないか、という気が最近している。

「Sir Georg Solti Conducting Award」なんてのがあったんだ。原田慶太楼が今年の受賞者になったと。

>Keitaro HaradaさんはTwitterを使っています: 「Announcing the 2023 recipient of The Sir Georg Solti Conducting Award April 25, 2023 The Solti Foundation U.S. Board Chair Penny Van Horn and Elizabeth Buccheri, Artistic and Awards Committee Chair, today announced the 2023 recipient of The Sir Georg Solti Conducting Award. The… t.co/H7fDVazkXI」 / Twitter
twitter.com/khconductor/status

フリードリヒ・ヘルダーリンにインスパイアされた作品集
ブラームス/R.シュトラウス/レーガー/リームの管弦楽付き声楽曲
マッティラ/ケスタース/ベルリン・フィル/アバド

こういう切り口のプログラミングが上手かったアバドの1993年のレクチャー・コンサートのライブから。

この中ではR.シュトラウスの「3つの讃歌」がヘルダーリンの特徴を一番掴みやすいかも知れない。ここでシュトラウスが当てた音楽は、リートのそれと言うよりはオペラのそれと言った方が妥当。ヘルダーリンのテキストが散文的な側面を持っている分、音楽を付ける側もそういう対応が必要になるということか。

それにしても、ブラームスが「運命の歌」を書いたのは「ドイツ・レクイエム」の直後だが、その時期に何故ヘルダーリンに惹かれたのか、そしてその後ヘルダーリンに戻って来なかったのは何故なのか。

等々色々と考えさせられるアルバム。

取り敢えずヴェローナのカルメンは録画。ファルスタッフは前に見たあの演出だからもういいや。

>NHK プレミアムシアター(非公式)さんはTwitterを使っています: 「明日(4月16日)の放送は <ヴェローナ野外劇場 歌劇「カルメン」/「ファルスタッフ」> ヴェローナ野外劇場2022 歌劇「カルメン」(ビゼー作曲)▽ハンブルク国立歌劇場 歌劇「ファルスタッフ」(ヴェルディ作曲) t.co/3z3ryzcUZV」 / Twitter
twitter.com/premium_th_bot/sta

マンハイム楽派作品集:
カンナビヒ/C. & J. シュターミッツ/フィルス/フレンツルの交響曲&協奏曲
コンチェルト・ケルン

こういう所を通ってやがてハイドンやモーツァルトへ繋がっていく、という1シーン。

ふと思い立って検索してみたら画像があった。私が中学校の頃に一番最初に買った「レコード」はこれだった。

この写真にデカデカと写ってるけれど、これ、ジャケットに誤植があって、本来ヘ長調なのに「IN E MAJOR」になってしまってるw。後で気付いてみっともない(って誰に見せるわけでもないのに)からって、白い絵の具を塗って「E」を「F」に変えたっけ。CDを手に入れた頃に売り払ってしまったけれど、査定に響いた風じゃなかったからw中古レコード店経由で入手した人がいたら修正の跡に気付いたかなw。

>ハンス・シュミット・イッセルシュテット ベートーヴェン:交響曲第6番「田園」 SLC8016 | レコード買取
snowrecords.jp/?pid=103438767

コレッリ:合奏協奏曲集Op.6
イタリア合奏団

ヴィヴァルディより前の、より奔放さが持て囃されていた頃の作品群。

ついこないだまで健在だったのが…。合掌。

>【訃報】首席チェロ奏者 桑田歩のご逝去について | [公式]新日本フィルハーモニー交響楽団—New Japan Philharmonic—
njp.or.jp/news/6338/

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