弱さに寄り添うようでありたいけれど、自分から弱いほうに近づいていって弱ってみせるというのは欺瞞だ。構造のなかで相対的にもっている強さを否認するわけにはいかない。弱さの側からの視点を装ってものを言うのではなく、こうむっている優位をことさらに卑下するでもなく、強くも弱くもあるこの地点からの言葉を探すこと。安易なポジションに自己を定位してしまわないようにすること。

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当事者としての身体感覚と思想のどちらかではなく両方ともを使って塩梅を探るほかない。

『ハンチバック』と『推し、燃ゆ』を並べて読んで考え込んでいる。

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