自解釈リーバルが戦士の頭領をしている周りの話
自解釈リーバルは、厄災勢力の侵攻が激化してきてから実戦実力で戦士のトップに立った上で「僕が指揮を執る、異論はないね」をした。
基本的にはリトたちは協力するよりも個人プレーで動くやつらが多いので、戦略を学んでいても指揮を取れるほど昇華した個体が少ない。よっぽど伝統格式に則って兵法とかを学んだ奴だけ。
参謀という概念はあまり無く、視野が広く先見の明がある冷静なリトの戦士がたまに「集団戦術を理解できてる奴がいないとヤバくね?」と気が付き「自分が備えておくしかない」と勉強して、周りにも叩き込んで……とそういう役回りをし出す。危ういな。
リトの戦士たちの慣習として「強いやつの意見は聞き入れる」がある。文句があるなら実力を見せるか勝ってから言えの世界。あんた程の人がそう言うんなら……のルール。危ういね。この「強さ」は戦闘力に限らず職人の技術力とか芸術家の作品魅力とかも含まれる広範囲なもの。「道」を極めているかみたいな。
リーバルは以前から最強と目されていたが、実戦環境でも活躍を見せたので、リトたちにも文句なく受け入れられた。
姫様たちにリーバルがスカウトされてからは、リーバル指揮下で隊長をしていた個体たちが何とか防衛を上手くやっている。
大きな決を取るのは族長。
つづき 自解釈リーバルが戦士の頭領をしている周りの話
その後は、連合軍の活動として戦士たちを動員する時にはリーバルが英傑として指揮を執っている。王家中枢と各地方各種族の部隊をつなぐ中間管理職。
リーバルが英傑として特別召集されている時や、リト族の一族の単位で活動してる時は、残った戦士たちがやっている。
厄災の片がついたらリーバルの指揮も要らんくなるかな。先輩戦士たちもリーバルに自由に実力を伸ばしていってほしいので、必要がなければ仕事の声はかけない。
どうしようもない緊急時だけ「お前ならどうする?」「僕が指揮を取る」をする。
リーバルもリトの戦士たちも、「リーバルのやりたいようにさせる」が基本的には一番強いことは分かっているので。
ビタロック話とかもコレだな。「リーバルが一番リーバルのやり方を分かってるから好きにさせるしかない」miipさんの素敵設定と似たようなお話になってきてしまった、めちゃくちゃ引っ張られてる困った。
リーバルとテバがホームとしてるのはリトの村(飛行訓練場)だけれども、だいたい任務の時は各地のベースキャンプで過ごしている。描写が度々使い回されている謎の執務テントくん。
戦士たちは朝昼晩にミーティング報告会がある。任務後は隊長たちが報告書を出す。テバはリーバルより位が下の隊長格扱い。
つづき リト飛翔の力の話。添付のスクショ画像は、リトの弓術と飛行技術の関係性についての捏造話のやつ。「残心」の概念。
以下の文は、やくもく師弟総決算の草稿から抜粋してきたリトの飛翔能力についての文章。
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人のようで鳥でありながら、鳥のようで人であるリト族は、空を翔るために、翼の羽ばたきだけでなく人為的に風の流れを発生させる力を持つ。リトの子供は三つ五つ七つの歳の暮れにへブラの山颪の息吹きを浴びて、天の神からその風の加護を頂くのだと伝承に言う。実際に風の加護を頂いているから飛べるようになるのか、単に翼の成長が進んで飛べるようになるのかは、リト族の誰も知らない。
ただ、リトはたしかに空を翔る翼を持って生まれ、いつからか風を操る力を身に付ける。
翼の使い方は基本があっても、風の掴み方はリトによって千差万別だ。
リト族の飛翔技術というものは、翼を使いこなす体技と、そうした風の操り方と、二つの力を合わせて成る不思議めいたものなのだ。
ゆえにこそ、戦士たちは謎の多い飛翔の術の研鑽に熱意を持って徹しているとも言える。
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