これが日本で最新の男性学だとしたらけっこう絶望するなという論考やアンケートがちらほら。

正直フェミニスト出版社がなぜこんなものを出すのかもまじで謎

男でよかったことに給与の高さとか安全性とかがあがってるけど、そのまま女じゃなくてよかったことで聞いても同じ答えが返ってくるようなことを「男の喜び」として掲載してそのままにしとける無邪気さというか幼稚さに呆れる

読んでためになった論考やなるほど!と思った論考もあるから、全部がだめなわけじゃないけど、とりわけフェミニスト自認で界隈にいる男性(シストランス関わらず)の、「一周回って」男でいる喜び!みたいなやつが、一周回った割に全然昭和の男みたいなとこに落ち着いてるの、あまり驚かないけどだいぶげんなりした。

でもこれでおおっぴらに批判されたら俺がそんなこと言うって思われてるなんてやっぱ新しい読者の人に配慮しないといけなかったですよねーとか言われるか、だめな自分ですいませんっていうくそ長い自省論考でまたかさばるか、なんらかの同意なきプレイに巻き込まれる未来が見えるので限界集落の井戸につぶやいている

なんかこういうとこまで含めて家父長制のヤバさを体現するタイプのジョークなのか?ジョークだったら笑えないしジョークじゃないからまじでやばい

寄稿者も恣意的というか、自分の思う「男」以外はノンバイナリートランスフェミニン、シス女性表象の人のみでノンバイナリートランスマスキュリン、端的にいえばメディカルトランジション(ホルモン治療)してない人がいっさいいないとこも、まじで男性性表象の拡大とかそういうことは一切考えてなくてむしろこの既存の男の城に入った人たちのなかだけでわちゃわちゃしたいのがよくわかる。

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界隈の人のやばい寄稿のひとつ、自分フェミニスト自認なんですけ女性嫌悪的な性的ファンタジーがあって、それが性別以降したことで実行できてすごく気持ちよかったみたいな文章に散々三文ポルノ的に描写された妻から、うちの人がすいません、あの人もつらいんですみたいな追記が付くって想像の昭和家父長制かな?とすら思うし、これシスヘテ男性の寄稿だったらさすがに載せないだろ。。。フェミニスト出版社、ふしあなか?

もういっこ界隈の人のやばい寄稿、フェミニズムに寄り添って長いこと論考出してたはずなのに(昔フェミニスト自認の男性は信用ならないみたいなことも言ってた)一旦自分の男性性を規範にそった形で解放してみたらめっちゃ楽しいみたいな本人は「一周回って」と思ってるのかもしれないけど一周回って結局既存の凡庸なトキシックマスキュリニティーに落ち着いてる。。。権力の気持ちよさを気持ちいいと感じる自分を受け入れたいジャーニーを自省ができる新しい男性性っていう枠組みで話すのは、今までと本質的に同じ家父長制を維持するのに「自省できる男性性」という概念だけを資本化して利用しているのでは。わりと見慣れた構図にげんなりする。でも批判されたいんだよね、こういう人は。それでまたかさばる自省を垂れ流すか、俺のことわかってない読者の責任、やれやれ。みたいになるから出口がない。そこまでがセットだから。

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