スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ『亜鉛の少年たち』を読み始めました。ソ連時代にアフガニスタン戦争に派兵された帰還兵たちに取材した戦争記録。派兵されたと思われる表紙の写真の男の子たちはまるっきりの子どもで(小学校高学年くらいにすら見える)プロローグのエピソードから口がきけないくらい重たいパンチを食らったようになる。アレクシエーヴィチの書く戦争は、遠い国のその戦争固有の記録というよりも「本当のこと」「普遍的なこと」だから、どれだけ重くても辛くても読まなければいけない本だ、と毎回思わされる。出だしの数ページから、いつもそういうパワーがある。
久しぶりに映画館で「グリーンナイト」観てリッチな画面にうっとりできて良かったので、A24繋がりで「ライトハウス」を観はじめた。これはかなり良さげ作品の予感です。まず画面の横幅が狭くて息苦しい。定期的に大音量で鳴り響く不快な音、理不尽に押し付けられるきつい労働、イライラと緊張感がつのる。嫌すぎる職場だ。