僕って呪われているのかもしれない...そう溢して俯くマヴェにどうしたのかと声をかければ、ことの次第をぽつぽつと語り出す。
それはシャワータイムで最近頻繁に起こる。ロッカーで服を脱いで普通にシャワーを浴びて帰って来ると、自分のロッカーの前の床に、確かに入る前は無かったはずの血溜まりが出来ている。何故か僕のロッカーの前だけなんだ…と気味悪がって顔を顰めるマヴェ。
言えない。それはマヴェの下着を盗もうとしたらまさかのTバックで、衝撃に耐えきれず鼻から流血した不貞の輩のものだなんて言えない。
結局しばらく謎の血溜まりは消えなかった。
「お前以外皆知ってる」