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夕飯前に、5歳の下の子が泣きながら私のところへやってきた。手にはヒグチユウコさんの絵本『いらないねこ』を開いて持っている。話を聞くと、途中まで一人で読んでいたそう。子どもはパニックになって「連れてかれちゃったの」と涙が止まらないでいる。

絵本の内容は、猫のぬいぐるみ、ニャンコが育て手のない子猫を世話してかわいがっていたのだが、自分の持ち主である男の子のお母さんに、知らない猫がいることが見つかって、カゴに入れられ連れて行かれてしまい…というもの。

その先を最後まで私が読み聞かせ、めでたしになったのを一緒に確認した。子どもは涙を拭いた。笑顔で今度は途中でアノマロカリスのアノマロがまっすぐになって飛んでる面白いページなど、遡って教えてくれた。

物語の世界と彼女の間にほとんど何の邪魔もなさそうな感じに打たれた。

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