脳の神経回路をすべてマッピングしたら意識や行動の原理の解明が解明できるのではないか、というショウジョウバエのコネクトームのプロジェクトがついに脳の全回路のマッピングを完了、とのことで「すげー」なのはそうである。ものすごい解析の計算量。ペタバイト以上のすさまじい量の電子顕微鏡像の解析である。
でもなあ。発想がコンピューターのCPUを理解するように脳を理解しよう、ということなのだが、これではおそらく本質的なことはわからないだろう。なぜかというと、脳は回路が常にダイナミックに変化する、しかも無駄や間違いが非常に多い、という、固定したマッピングでは知ることのできない本質があるから。だから結局、CPUに似たような固定した構造とそこから演繹されるあれこれの機能という理解しかすすまないと思うのだよね。つまりこれは本質ではない。
@heping まさにそうですね。現状のAIは動的な学習をするけど構造は固定です。