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10代前半のころ、私は性格的に、成長前の陽子に共感する部分はミリもなかったくらいだったけど(むしろ現在のほうが、部分的にあるときもある)でも十二国記が陽子の苦しみに対してある意味あたたかい物語であるところを光だと感じてたし、陽子の物語全体に、背中を押されるような…力をもらった
月の影の展開自体は陽子に厳しいけど。陽子の悩み苦しみに対しては厳しいのとは違う感じというか。大人たちの(私からしたら気持ち悪い)保守的な価値観に抑圧されてる少女の苦しみを、否定しないで、寄り添って、強く正しく成長することへ背中を押してくれる物語で(当時はここまで自分の中で言語化できてなかったけど)、そういう物語の存在は光だった
背中の押し方・陽子の鍛え方はかなり厳しいけど…

物語がそうして光をくれることって、よくあるな、と思う

私自身は陽子が家庭や学校から受けてたような抑圧は体験したことなかった&前者に関しては初読時、「こんなひどい理不尽な親ありえるの!?」くらい思ったんだけど、でも学校のほうはそういうものも世の中にあることはわかってたのと、
あと、あそこまでの酷さや形ではないにしても、陽子が家族から受けてるのと根が同じ苦しみが社会にあることは感じてて(根が同じ苦しみ、みたいな言葉には当時はできてなかったけど笑)そのあたりのことによく怒りを感じていたから、
陽子に共感はしなくても、ある意味共鳴はしていた、みたいな感じだったのかなあ

いや、これだと、陽子に、というより、物語への共鳴なのかな、やっぱり

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